未だ逢えぬ君へ送る・・・「心の章」

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求人連載　たった一人の継承者に向けて
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・自分のお客様を定義する

師匠の教えに「自分のお客様を定義する」ことが有ります。

誰をお客様にしたいのかを、決めなくてはいけないのです。

大工道具の知識が豊富で商品を正しく評価出来ることは勿論のこと、

職人の可能性だけでなく、

至らない点も含めて長い目で見守ってくれる人でないと、

安心してお付き合い出来ないのです。

ですから沢山買ってくれるだけでは不十分なのです。

しかし今はものが売れない時代なので、

鍛冶屋も沢山売るためには商品の大衆化を狙うしかなく、

多くのメディアで宣伝することが普通になりました。

そしてその結果は、

誰彼構わずに販売することになってしまっているのです。

それもやむを得ませんが、

それで一時的に沢山の商品が売れても、

それが原因で自分の意図とは違った評価を受けることにもなります。

例えば、

鍛冶屋の悪口を言っている人の中には、

単にその道具を使いこなせずに、

間違った評価をしている人が少なくないのです。

ですから同じ商品でも、

使い手によって評価は大きく分かれてしまうので、

誰に使ってもらうのかを絞り込むことは、

とても大切なことなのです。

また、

こちらが勝手にお客様を定義したところで、

その人達が喜んでお付き合いしてくれる自分になる必要が有るので、

そのために何をしたらよいのか、深く考え続けなくてはいけないのです。

その点、

商品を正しく説明出来、

多くの優秀なご使用者様と付き合いが有る問屋さんや小売屋さんなら、

安心して自分の商品をお任せできます。

私は作ることは得意ですが、

売る事は苦手なので、

それを得意とするそのような人達とチームを組んで、

何時も仕事をしているのです。

そのおかげで、

自分が思ってもらいたいようなブランドを作ることも出来たのです。

それは「真面目に仕事をする玄能鍛冶」です。

私の定義する「真面目」は深く考えて行動するということです。

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今日も読んでいただいて、ありがとうございました。

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玄能日記

私のどうでもいい日記です。
お暇な方だけどうぞ。（笑）