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第7章 焼き割れ

・焼き割れの仕組み


それでは何故、

鋼の膨張が焼割れの原因になるのでしょうか?

それは、

場所により焼きの入る速度に時間差が生じ、

早く焼きの入る所と遅れて焼きの入る所が出来てしまうからです。

ことさら掛け焼では、

硬くしたい所だけに水を掛け急冷し、

硬くしたくない所には出来るだけ水を掛けずに徐冷するので、

その傾向は極端に強くなります。


それでは順を追って解説します。

直接水を掛けた部分は急冷され、

強く焼きが入ると共に急激に膨張し、

近接する部分を強く圧縮します。

もしも、

この圧縮された部分にその後も焼きが入らず軟らかいままであれば、

膨張部分との緊張を許容することが出来、

割れることはありません。

ところが、

その部分もすぐに冷えはじめて硬くなるので、

すでに圧縮されていることと、

急冷されなかったことにより、

ぼんやりとしか焼きが入らないため、

最初に急冷された部分に比べて膨張は小さくなります。

ですから、

この強く焼きの入った部分とぼんやりと焼きの入った部分の膨張差が大きく、

且つ、

その境目が硬いということが原因で、

焼割れを起こします。


因みに丸焼きの場合は、

全体を丸ごと一気に急冷する為に、

場所による冷却速度の差が小さく、

焼き割れしにくいものです。
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今日も読んでいただいて、ありがとうございました。
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