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・四角玄能120匁を造る (4)


次に焼きを入れます。

焼きが良く入るように、

口(打撃面)の生研ぎをします。

水に浸した金剛砥石の上に金剛砂をまき、

そこで研ぎます。

こうして粗面にしておくと、

冷却の際の水の吸い寄せ(水をはじくことの逆の意)が良くなり、

具合よく焼きが入ります。


焼き入れもコークスを燃料とします。

これも「材料少なく燃料多く」です。

火力は火造りと同じように、

コークスの上に青い炎が少し出る程度に調整します。


炉の中に入れる玄能は基本的に1丁ですが、

次に焼き入れする玄能を火床の隅に入れて、

火色がつかない程度に余熱しておきます。


焼き入れ温度は800度です。

ゆっくりと時間をかけてその温度を目指します。


冷却には水道の蛇口から流れ出る流水を使用します。

水の掛け方を調整して、

打撃面の外周は硬く、

そして内側は若干軟らかく焼きを入れます。

また、

ヒツ穴の周囲は柔らかくしておきますので、

水をかけてはいけません。

一発勝負で気が抜けませんが、

奥が深く楽しい作業です。


なお、

全鋼製(鋼の一体もの)の玄能の場合には、

基本的に焼き戻しはしません。


最後に口を金剛砂で磨いて完成です。

錆びないように忘れずに油を塗っておきましょう。


作業はこれでおしまいです。

おかげ様で、

本日も楽しく作業をさせていただきました。
今日も読んでいただいて、ありがとうございました。
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