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求人連載 たった一人の継承者に向けて
未だ逢えぬ君へ送る・・・「心の章」

  浩樹印 ダルマ玄能150匁

・永く続いている意味

宮大工の人材育成に関する本を読んだことが有ります。

従業員としてではなく独立することを前提とした育て方で、

技術は教えられるものではなく盗むものだといった徒弟制度的なものです。


そのような考え方は、

一般的に時代遅れと言われそうですが、

1,000年以上に渡りそれが続いているのですから、

そこには深い意味があるのでしょう。

ですから、

それを簡単に否定してしまうのは、

とても勿体ない気がします。


地元のテクノスクールの指導方法を其処の先生に聞いたことが有ります。

生徒に出来るだけ具体的な答えは教えずに、

自分で答えにたどり着けるように導いてやるそうです。

それは、

自分自身で答えを出すことの大切さと、

失敗するからこそ学びが深くなると考えてのことで、

それを聞いてとても感心しました。

ただし、

どうしても答えにたどり着けない生徒には、

手取り足取り教えてやるしかないそうですが、

生徒の能力に個人差が有るので、

やむを得ないのかもしれません。


最近では、

最初から手取り足取り教えてしまいがちですが、

それでは指示通りに動く従順な人間を育てることにしかならないでしょう。

目的がそうであるなら、

そのほうが早く習得でき効率も良いのですが、

指導される側が自分の考えで行動できることや、

将来の独立を目指しているのならば、

おのずと教え方・教わり方、

そして、

育て方・育てられ方は変わってくるはずです。


以前、

市内の後継者育成事業で鍛冶技術を教えてくれた講師は、

私の作業に口出しせず、

正しい方向のみ示してくれましたが、

それは独立を決めていた私に配慮してくれたのだと思います。


ですから永く続いていることには意味が有り、

そこから学ぶことは多いと思うのです。
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今日も読んでいただいて、ありがとうございました。
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