2023/06/01 |
元号が平成に変わる頃から胸躍るものが少なくなった。悪くはないが良くもない商品が氾濫し始めたからだ。品質優先を売り物にした日本製品が格好と価格を優先し始めたのがこの頃か。品質以外の価値で売る裏技をコンサルタントが垂れ流し始めたのもこの頃か。余計な事に夢中に成り品質を疎かにしたのだ。 |
2023/05/31 |
良いものを創るなら永く続けなくてはいけない。一代で出来る事など高が知れているのだ。先代の肩に乗り更に上を目指す。すると漸く良いものが出来始めるのだ。所で鑿鍛冶の小信が廃業した。3代目の斎藤氏は生涯を掛け優秀な鑿を創り続けた。優秀な鍛冶技術が途絶えたなら科学でも再現は不可能になる。 |
2023/05/30 |
私はスポーツを見る事もする事もできない。スポーツをする人を嫌な事を我慢する辛抱強い人だと思っていた程なのだ。彼等が楽しんでいる事を理解したのは社会人に成ってから。逆にスポーツやらずに何をやるかと脅された事がある。だがルールを自ら編み出せる人ならば他人のルールに縛られる必要はない。 |
2023/05/29 |
玄能鍛冶を始めた時には地元の鍛冶屋は絶滅寸前だった。後継者がいても鍛冶仕事が満足に出来ない人が殆どだった。故に滅ぶのも時間の問題だと分っていた。だが私には彼等をどうする事も出来ない。出来る事は私が鍛冶仕事を充分に身に付け後進に其れを伝える事。自らの事ならば出来る事は幾らでも有る。 |
2023/05/28 |
近所の川は年々釣りが難しくなってきた。上流にダムができ魚がすみ難く成ったからだ。また除草剤で川底の苔が減少した影響も大きいという。だが全く釣れない訳ではない。新しい釣り方を編み出せば未だ釣れるのだ。この発想を仕事に役立てたい。悲惨な環境の変化もやり方を編み出せれば乗り越えられる。 |
2023/05/27 |
近年の科学的進歩には目を見張る。だが明らかに科学を人間は使いこなしていない。科学に人間が翻弄され混乱している様にさえ見える。例えば多くの鍛冶屋が合理化の為に機械化を進めて今に至る。だが出来たものは過去の名工のものに遠く及ばない。科学の進歩が良いものを創る伝統を断ち切ったかの様だ。 |
2023/05/26 |
鍛冶屋を始めた頃に名工を目指す価値観を否定された事がある。だが何かを良くしようとする時に人は喜びを感じ強い力を発揮する。その作用を最大限に活かすには身の丈に合わない目標設定が必要なのだ。故に憧れの名工に倣い其の人の目指す先を目標とする事で大いに力を発揮できる。私はそう信じている。 |
2023/05/25 |
独立して直ぐに協力者を探し始めた。コラボレーションを模索したからだ。所が多くの事業所が内製化と直販を進めていた。お陰で下請けと流通業が急速に衰退し地場産業が地盤沈下し始めたのだ。もう取り返しは付かない。多くの事業所で得意を活かし協力し合えば遥かに力強く楽しく仕事が出来た筈なのに。 |
2023/05/24 |
依存先を多く確保できる人は自由に成れる。得意な事に集中できれば達人に成れるからだ。すると益々依存できる先は増え自由にやれる様になる。所が多くの人は依存しない事を自由と勘違いしている。自分でやれば経費も掛からないから尚更だろう。だが全て中途半端に終わり凡人のまま不自由に成るだろう。 |
2023/05/23 |
鍛冶屋を始めてから営業活動をした事がない。創る事と弟子の育成に専念しているのだ。其れが可能な仕組みは昔から出来上がっていた。ただ其処に組み入れてもらっただけなのだ。左様に人は依存先が増えるほど自由にやれるようになる。所が多くの場合に依存先を減らせば自由に成れると勘違いしてしまう。 |
2023/05/22 |
アウトドア部門を縮小して玄能部門に注力した。弟子達は玄能創りに集中できて嬉しそうだ。しかも順調に上達して注文も安定している。其れにも増して私の玄能の注文が夥しいのだ。弟子が育てば親方の株も上がるのだろう。ブームに踊らされずに本当に良かった。続けるか止めるかを何時も強く意識したい。 |
2023/05/21 |
職人は教えられずに長期間を要して自ら編み出す力を育み到達点を高め続けた。故に名工が輩出され使用者の目は鍛えられ更に良品が求められた。今ではブームになれば売れるものを作り始める。良品は簡単に出来ず良さそうに見せる事で精一杯だ。お陰で使用者の目は曇り良品を創る意義さえ失われつつある。 |
2023/05/20 |
アウトドアブームがアウトドア用品への新規参入を急増させた。低品質な模倣品が溢れて価格競争が激しくなった。マナーの悪いキャンパーが増えフィールドは荒れ始めた。そして瞬く間に用品需要は減り始めたのだ。ブームは続くが中古市場にアウトドア用品が溢れている。様々な業界が同じ轍を踏み続ける。 |
2023/05/19 |
アウトドアブームでアウトドア部門に注文が殺到した。省力化を迫られたが明らかに品質は劣化してしまう。ならばいっそ他所でやってもらえば良いと考え仕事を止めさせてもらったのだ。ブームは全てを劣化させる。直ぐに去る上に投資を回収できない事が多い。拡大よりも縮小させる方が遥かに難しいのだ。 |
2023/05/18 |
100人に1人の能力を3つ掛け合わせれば100万人に1人に成れる。だが其れでもライバルはとても多い。ならば4つ掛け合わせればいいのか?違うだろう。誰もやらない事をやらなくてはいけないのだ。その為には他人に出来る事を順次止めてしまえばいい。残った能力を磨き上げれば唯一無二に成れる。 |
2023/05/17 |
興味関心のある事にも出来る事と出来ない事がある。ならば出来る事に集中して出来ない事は他人に任せたい。更には自らに出来る事でも他に出来る人が居るならばその人に任せたい。其の上で自らに残ったものを磨き上げるのだ。すると唯一無二に成ることが出来る。言うなればこれは人生の整理整頓なのだ。 |
2023/05/16 |
人は何にでも成れるし可能性は無限大だ。だが勘違いしてはいけない。自分以外のものには成れない事を。即ち資質の無いものには成れる訳がない。使える道具は限られているのだ。故にその道具を上手く使いこなして困難に立ち向かう。すると如何様にでもやれる事が分るし想像以上の力を発揮できたりする。 |
2023/05/15 |
流行りの「整える」が好きな人は整理整頓を分っていない。要らないものを捨てずに余計なものを足しているからだ。其れは辛すぎる料理に砂糖を入れる様なもの。出来損ないの刃物に模様を入れる様なものだ。本当に整えるには先ずは要らないものを剥ぎ取ること。そして残ったものを磨き上げる必要がある。 |
2023/05/14 |
感覚を研ぎ澄まして没入する。迷いなく流れる様に終わらせてしまう。そんな師匠に憧れ鍛冶の世界に入った。所で師匠の動画が残っている。上手い人には其の上手さが分かる筈だ。下手な人なら其れが分からないだろう。左様に下手な人ほど他人の上手さを理解できない。そして自信満々に振る舞ってしまう。 |
2023/05/13 |
上手いとは手先が器用であるとか丁寧に出来る事ではない。最適な加工法と工程を探り出し一気呵成に創り上げられる事なのだ。例えば現代に於いては便利な機械器具と情報が揃っている。丁寧に時間を掛ければ其れなりのものを作る事が出来る。だが全然違うのだ。その違いが分からないなら上手く成れない。 |
2023/05/12 |
私が地元で知られていない事に弟子が驚いていた。若手鍛冶でさえ私を知る人は少ないと言うのだ。そもそも隣近所でさえ私が何者であるのかを知らない。だが其れで十分に生活は成り立っている。何故なら私を好きに成る人は自ずと私を知る事に成るからだ。世の中は縁で満ちている。有名に成る必要はない。 |
2023/05/11 |
若い弟子を受入れた鍛冶屋をテレビが取材していた。親方は四六時中怒鳴り散らし弟子は委縮していた。他の鍛冶屋は普段やらない仕事を取材用に演出して見せた。見た人は全て同様に作られていると誤解するだろう。左様に鍛冶屋の悪い印象や誤った情報が垂れ流されている。自らの首を絞めてどうするのだ。 |
2023/05/10 |
縞模様や槌目は入れるなと師匠に諭された。性能に関わらない装飾は感性を鈍らせ上達を阻むのだ。だが周囲はそんなもので溢れている。良いものを創らずに良さそうに見せる事に躍起なのだ。お陰で使用者は眼力を鈍らせてしまった。だからこそ良さそうに見えるものより明らかに良く見えるものを創りたい。 |
2023/05/09 |
アナログ機器には機能美があった。物理的な制約が姿を洗練させてくれていたのだ。だがデジタル化され恣意的で下品なものが増えた。物理的な制約が減り装飾的な美を求められたからだ。同様に乗用車の灯火類の下品さは目に余る。LEDの普及で自由度が増したからだろう。自由を上品に扱うのは難しい様だ。 |
2023/05/08 |
ラジカセが欲しくなった。家電量販店には安物や安っぽい物が溢れていた。ネットで検索しても同様だった。中学生の頃に使っていたスタジオ1980markⅡが懐かしい。ラジオならばスカイセンサー5900が輝いて見えた。今の日本は安物と安っぽい物しか作れないのだろう。感性の劣化は国力さえ奪うのだ。 |
2023/05/07 |
自らを磨け上げるには時間が掛かる。だが良さそうに見せる事なら簡単にできる。例えばブランド品で身を飾る人が世間に溢れている。良さそうに見せる人で溢れ、それに憧れる人で溢れている証だ。だが空しさは改善されず其れを誤魔化す為にまた嘘をつく。自らを磨き続ける人には嘘をつく苦労が要らない。 |
2023/05/06 |
蔓延した嘘を正すことは容易ではない。明らかな嘘でも其れを前提に生きる人達が沢山いるからだ。嘘を指摘されれば彼等は全力で此方を潰しに掛かる。故に社会はこれからも嘘の上塗りを繰り返すのだ。だから嘘を直接指摘しても勝ち目はない。嘘が哀れに感じられる程に真実に磨きを掛け輝かせるしかない。 |
2023/05/05 |
AIの進化が止まらない。多くの仕事がAIに取って代わられる。人類にとっては有意義な事だ。だがAIが巧妙に成るほどに虚実の判断は難しくなる。今回の新型コロナのバカ騒ぎを見て其処が心配になる。判断を他人任せにする人間が多い事に驚かされたからだ。AIを神の如く信じて疑わない馬鹿は確実に増える。 |
2023/05/04 |
倦まず弛まず玄能を創り続けている。全て手作業の為に生産性は低い。省力化はできるが品質を下げてしまう。故にお客様に謝りつつ待ってもらう様にしているのだ。所で伝統工芸品の分野でも短納期化と標準化を目指し省力化する事業所は多い。だがその合理性が職人の感性と技能を確実に落とし続けている。 |
2023/05/03 |
伝統工芸品は手間が掛かり数は上がらない。大量に販売するならば省力化するしかない。すると工芸品ではなく工業製品になってしまう。だが其れを工芸品とうたい販売する事業者は多い。故に正当な工芸品は価格で対抗してはいけないのだ。工業製品に明らかに負けない品質にまで高め高価格で売るしかない。 |
2023/05/02 |
幼児は好きな事を夢中で続ける。偶然に出来た事に喜びを感じて其れを好きに成る。故に好きな事と得意な事が一致する事に不思議はない。所が好きと得意が一致しない人がいる。想定外の選択肢を提示されて混乱しているのだろうか?自らに出来る事を認め感謝してこそ幸せの青い鳥は見つかると思うのだが。 |
2023/05/01 |
新たな挑戦が今ほど持て囃される時代は無かっただろう。伝統継承が今ほど軽んじられる時代は無かったに違いない。現代は儲からないなら簡単に捨てられてしまうのだ。お陰で人も物も社会も成熟する余地を失い軽薄になった。伝統に裏付けられた重厚さを見直さないと日本は軽薄な根無し草にされてしまう。 |
2023/04/30 |
衰退するから長続きしないのではない。長続きさせないから衰退するのだ。継承すれば培われた土台に更なる土台を構築できる。頂点は高くなり時代に合った変種が裾野を広げる。すると時代に適応でき永く続くのだ。所が儲かる事に直ぐに鞍替えしてしまう。だから何時までも薄っぺらで衰退してしまうのだ。 |
2023/04/29 |
私の師匠は地元の刃物鍛冶に馬鹿にされた事がある。私が玄能鍛冶に成ると言った時も同様に鼻で笑われた。刃物鍛冶は玄能など簡単に作れると思っている様なのだ。だが玄能の理論を問うても答えることは出来ない。何も分からずに馬鹿にしていた訳だ。だが利口な人ならばこれが幸運な事だと分かるだろう。 |
2023/04/28 |
本物の達人を凡人は理解できない。ネット上で似非達人の動画が高評価を得ている事からも分かる。本物が凡人に正当に評価される事は稀なのだ。だが上達を諦めてはいけない。本物の達人は真贋を見抜いてくれるのだ。ならば本物の達人に認められたなら其れで充分だろう。其れ迄は歯を食いしばるしかない。 |
2023/04/27 |
凡人が憧れる達人など平凡すぎる。本当の達人は憧れる凡人を尻目に先に進む。すると凡人には理解されなくなってしまう。だが其れを辛抱し先に進めば目利きを唸らせる領域に達する。すると目利きが高く評価し凡人は其の人の凄さに気付き始めるのだ。だが本当に理解するには自らも達人を目指すしかない。 |
2023/04/26 |
高校の剣道部には憧れる指導者や先輩が居なかった。強い人は居たが凄い人は居なかったのだ。就職先でも鍛冶屋を始めても同様に感じていた。何かが足りない感じがしていたのだ。所が長谷川幸三郎さんと出会い何故か落ち着くことが出来た。見る目のない私にさえ凄い事は分かったのだ。何故なのだろうか? |
2023/04/25 |
何度も検証し確証を得た事にさえ疑いの目を向ける事が大切。満足に出来ていても更に良い方法が有るからだ。鍛冶仕事では今迄より品質が上がり且つ簡単に出来てしまう方法を見つける事がある。其れは成功したやり方に拘っていたら絶対に見つからない。何時でも他の可能性を探り続ける習慣が大切なのだ。 |
2023/04/24 |
明媚な山水を潰してダムを作った。カヌー大会を誘致する為に川底を重機で掘り返した。釣り客を呼び込む為に外来魚を大量に放流した。お陰で川の生態系は崩れ取り返しがつかない。左様に黄金の卵を産むガチョウの腹を切り裂く様な事ばかり繰り返す。毎日1個ずつ幸せの卵を手に入れるだけで充分なのに。 |
2023/04/23 |
ブームに成れば劣化が始まる。売れるものは真似られ安く大量に供給される。良いものより良さそうに見えるものが売れ始める。浅薄な人までも浮かれ出し俗化してしまうのだ。静かに続けていたら生涯食べていける仕事が台無しになる。次の世代に継承できる筈の仕事が我々世代の我儘で潰えてしまいそうだ。 |
2023/04/22 |
売れる為に嫌な事を我慢する生き様は見苦しい。その生き様は嫌な事をする人間を容認しているに等しいからだ。更には嫌な事を拒絶する人間を侮辱しても居る。自分だけ得をする為に他人を欺いているのだ。未成年なら大人が率先垂範しなくてはいけない。其れが出来ないから虐めや差別が無くならないのだ。 |
2023/04/21 |
貧乏なのに朗らかで居られる。景気に関わらず問屋から安定して注文を貰えるからだ。全て受注生産で在庫は要らないし納期も任せてもらえる。お陰で生産計画が立て易く弟子の育成に時間を当てられる。左様に流通を通すと利益は減るが恩恵は計り知れない。直販すれば利益は増すが弟子の育成は難しくなる。 |
2023/04/20 |
子供の頃は遊び惚けて資質が活かされていた。独自の遊びを編み出すことで創意工夫が鍛えられた。中学校ではそれらを活かし独自の勉強法を編み出した。お陰で勉強も遊び感覚で出来る様になったのだ。今でも仕事と遊びは境目なく混然一体として心地良い。資質が活かされると全てが無駄なく繋がり始める。 |
2023/04/19 |
嫌な事でも我慢し睡眠時間を減らして頑張ってくれた人達のお陰で日本は発展してきた。だが我慢せずに充分に睡眠をとり頑張らずに出来る方法でやってくれていたなら、更に生産性は上がっていた事だろう。故に我々世代は肝に銘じて改善しなければならない。先ずは我慢する事を止める事から始めてみたい。 |
2023/04/18 |
人は変われるというが本来の自分を取り戻す意味では正しい。だが自分ではない者に変われば確実に病んでしまう。そもそも本来の自分ではない者に変わる原因は何か?何にでも成れると教育されているからに違いないのだ。信じて挑戦することは素晴らしい。だが挑戦は本来の自分を進化させる為に行いたい。 |
2023/04/17 |
千里の道も一歩からというが目的地が分かれば誰でも踏み出せる。これが今迄の学校教育だ。だが目的地を創り出す力は養えない。教えられる環境では養えないのだ。では教えられない環境は何処にあるのか?先ずは其れから考えよう。誰からも教わらずに考えてみよう。千里の道も一歩からというではないか。 |
2023/04/16 |
いつ終わるのか分からない事に人は尻込みをする。出来るのかどうか分らない事に人は不安を覚える。だが始めなければ終わらない。やり続けなくては出来る様にならない。だから腹を括るしかないのだ。人生は終着点の見えない長い旅。腹を括れば楽しくもなる。そうでなければ不満と不安に苛まれてしまう。 |
2023/04/15 |
難解な事を易しく解説してはいけない。分かったつもりになり思考停止させてしまう。難解なものは難解なまま感じさせろ。迷路を彷徨わせておくのだ。例えば鍛冶仕事では毎日迷路に迷い込む。其処から抜け出す事が仕事のようなものだ。終着点の無い旅を続けるには分からない事に対する耐性が必要なのだ。 |
2023/04/14 |
30年前には鍛冶の後継者不足が叫ばれていた。だが鍛冶屋は子供を跡継ぎにしなかった。給料を払えないからと人を採用しなかった。其れなのに後継者が居ないと嘆き続けるのだ。だから今が好機なのだ。良いものを創り高評価を受ければ独占できる。需要があるのに創り手が居ないのならやらない手はない。 |
2023/04/13 |
上手いとは正しいやり方を再現性高く繰り返し行える事。所が間違えたやり方を再現性高く繰り返し行える様になる人が多い。そんな人の努力は絶対に報われる事は無い。即ち下手とは間違えた努力を繰り返す事なのだ。同じ間違いを繰り返しても良い結果は得られない。先ずは正しいやり方に気付く事が大事。 |
2023/04/12 |
成長とはより良く変化する事。一事に熟練する事ではなく変化し続ける事なのだ。例えば非力ながら変化を厭わない炭治郎は強くなっていく。同じ事を繰り返すだけの伊之助も感化され強くなっていく。「鬼滅の刃」は変わる事で強くなる物語だ。翻って自ら変わる事なく強く成ろうとすれば鬼になるしかない。 |
2023/04/11 |
ワクチンの副反応による体調不良により多くの工夫を強いられた。例えば目眩と吐き気は姿勢を安定させる事で抑えることが出来た。倦怠感と筋肉痛は使用道具の改良と身体操作の工夫で凌ぐことが出来ている。即ち老化を本来より異常に速く体験している訳だ。自らの身体に起きている変化に不安は尽きない。 |
2023/04/10 |
科学を頼りに鍛冶仕事を進めろと冶金学の先生は言った。真に受けた鍛冶屋は勘を鈍らせ勘所を掴めなくなった。またマスコミを使い自ら宣伝しろとセミナー講師は言った。真に受けた鍛冶屋は現場を疎かにして品質を落とした。鍛冶屋の存在意義は工業製品を凌駕してこそ高まる。競合している場合ではない。 |
2023/04/09 |
かつての子供は年長者の造詣や身体性を察していた。教えられもせずに身に付けていった。難しい事を難しいままに感じ取り吸収したのだ。今では簡単なやり方で直ぐに出来る指導が成されている。そしてその程度で出来る事で満足しているのだ。簡単に出来るやり方が未熟なまま終わる人を大量生産している。 |
2023/04/08 |
痛みは休めば回復できる。だが再開すれば同じ所が痛み始める。ならば其処を鍛えたら良いのか。だが鍛えれば調和は崩れ他所が痛み始める。ましてや心身は老化で衰えるばかり。鍛えた所も早晩衰え始めるのだ。ならば休むでも鍛えるでもない第3の案を考えたい。心身を気持ちよく活かし始めればいいのだ。 |
2023/04/07 |
故障しない身体を作るには鍛えてはいけない。自在さを手に入れなくてはいけないのだ。何処かが痛むなら痛まない動かし方を探れば良い。滞りなく流れる様な身体操作を目指すのだ。すると負荷は分散されて故障し難い身体となる。所が多くの人は弱い所を鍛えようと試みる。其れこそは対症療法に過ぎない。 |
2023/04/06 |
頑張るから出来る訳ではない。資質を活かすやり方でやるから出来る様になるのだ。例えば私は授業に付いていけずに馬鹿だと思われていた。所が静かに一人で教科書を読んでいれば充分に理解できた。左様に人はそれぞれ資質が異なる。諦めないでやり方を変えてみてほしいのだ。周囲も其れを促してほしい。 |
2023/04/05 |
性格の半分は資質で決まり残りは環境で決まる。素直に生きれば資質を活かす環境に身を置く様になるという。即ち資質を強化する様に性格は形作られていくのだ。所で現代は自分を見失う人が多い。変わる為に資質を蔑ろにしているのではないか?資質を活かす様に軌道修正する事が変わることに繋がるのに。 |
2023/04/04 |
思わず頭に浮かんでしまう。やりたくてうずうずしてしまう。そんな時こそ好機なのだ。ならば直ぐに取り掛かろう。先ずは一寸だけ準備を始めるだけで充分だ。重い腰も随分と軽く成ってくれるからだ。好機は何時でも誰の下にも訪れている。皆が好機を活かしたならば日本は遥かに明るく楽しく成るだろう。 |
2023/04/03 |
損得に拘らずにやりたい事をやって生きていたい。やりたい事とは自分を幸せにしてくれる事。其れは流れに身を任せれば高みに上らせくれる事。即ち資質を最大限かつ最善に活かせる事なのだ。すでに我慢や頑張りでは進退窮まる成熟した時代に突入している。自らを極めなければ不幸に成る時代が来ている。 |
2023/04/02 |
若い頃に後継者育成事業で冶金学を学んだ。私の推薦した教科書を使っていたにも拘らず大凡が腑に落ちなかった。其の後に長谷川幸三郎に弟子入りし鍛冶を学んだ。教科書で知り得ない事ばかりで最初は戸惑った。だが暫くして漸く教科書の内容が腑に落ち始めたのだ。暗黙知なくして形式知は活かされない。 |
2023/04/01 |
人は一人では弱すぎる。凸と凹を組み合わせて最善を目指すのだ。だが資質を際立てれば孤立する。上手く組み合う相手は極めて僅かなのだ。故に自らの資質を発信する必要がある。出来る事と足りない事を曝け出すのだ。玄能鍛冶に成る時に其れを試してみた。多くの人に笑われたが救いの手は現れてくれた。 |
2023/03/31 |
勝手に競争を始める子供がいる。一人で黙々と取り組む子供がいる。其れは意識して選択している訳ではない。何方も遺伝子に刻まれた生き残り戦略なのだ。子孫を残す為には異性に対し目立つ必要がある。即ち目立つ資質を備えた人間の子孫が我々なのだ。ならば自由にのびのびと資質を伸ばし続ければいい。 |
2023/03/30 |
独自のルールを編み出せば穏やかに暮らすことが出来る。だが多くの人は既存のルールで勝ち続ける人だけが報われると信じている。そもそも独自のルールで自由に生きる人は其れ自体に満足している。所が勝ちたい人は勝ち続けなければ満足できない。即ち他者という不自由に振り回され続ける事に成るのだ。 |
2023/03/29 |
やりたい事をする人は他人が気にならない。穏やかに淡々と生きる人は皆そうだ。やりたくない事をする人は他人が気に成ってならない。自らを他人と比べて競争し始める人がそうだ。やってはいけない事ばかりを気にしている人は他人を注意し始める。大抵はやってはいけないと本人が思っているだけなのだ。 |
2023/03/28 |
性格の半分は遺伝で決まり残りは環境で決まる。遺伝を活かせば性格は強化されて逆らえば性格は朧げに成る。強化されたものと朧げなものが戦えば結果は明らかだ。所が人は無いものを欲しがり性格を朧げにしてしまう。そして悩み混乱するのだ。遺伝は避けようがない。いや遺伝は替えの利かない宝なのだ。 |
2023/03/27 |
子供を急かしたり鈍間な車を煽ったりと人は忙しい。其れは解決に繋がらない八つ当たりに過ぎない。褒めたり叱ったりするのも其れに似ている。辛抱できずに余計な世話を焼いているに過ぎないからだ。自ら気付く力が備わるから人は自立できる。余計な世話を焼く人は自らも相手も自立させる気がないのだ。 |
2023/03/26 |
夜は悲観的に成るから深く考えるなと人は言う。取り敢えず寝ろと言う訳だ。だが対症療法では同じ事を繰り返すだけ。そもそも気分よく眠れる訳がないだろう。ならば夜は静かに自らと向き合う時間を創りたい。全てを許して受け入れる時間にするのだ。就寝を一日の終わりではなく新たな始まりとする為に。 |
2023/03/25 |
遅い人は急いでいる。結果を急ぐあまりに空回りし続けているのだ。速い人は急いでいない。腰を据えて取り組んだ結果、迷いがなくなり速くなったのだ。急げば遅く成り急がなければ速くなる。其れが分かれば待ってやることの大切さも身に染みる。待ってやることで自らの腰も据わり自らの成長も促される。 |
2023/03/24 |
後継者を育てる準備をするだけでも多くの気付きに出会う。その立場に身を置いてはじめて見えて来る事は多いのだ。だから先ずは準備を始めてみよう。わらしべ長者の様な心構えで臨んでみたい。其の上で微調整を繰り返して流れに上手く乗ればいい。皆が後継者を育て始めたなら日本は大きく変わるだろう。 |
2023/03/23 |
先ずは良いものを創る事に専念した。自らを最大限かつ最善に活かす為に足りない資質は協力者に補ってもらった。事業継承を考えて早いうちから準備を始めた。求人方法や育て方の実験を繰り返した。お陰で教えなくても弟子達は勝手に育ってくれる。計画して実験を繰り返せば意外と何とか成るものなのね。 |
2023/03/22 |
即席に出来る事業が氾濫した。だが底が浅過ぎて寿命は続かない。お陰で経済は行き詰まってしまった。鍛冶仕事も冶金学を取り入れ即席に出来る様になった。だが優れた勘を頼りに創られるものとは比較にならない。そもそも冶金学は鍛冶屋から学んで構築されたもの。勘を頼りに探求しないと続かなくなる。 |
2023/03/21 |
弟子を取る際に小売店店主に豊富な大工道具知識の発信をお願いした。使用者の知識が乏しいままでは良いものを創っても売れないからだ。当時は出鱈目な知識が世間に氾濫して荒れ野原の様だった。今では小売店店主の情報発信のお陰で正しい知識が広まりつつある。私も想いを発信して荒れ野原を耕したい。 |
2023/03/20 |
有望な若手職人には優れた環境を提供したい。先ずは目利きの問屋や小売屋を味方に付けたい。流通を通す事で生産計画を立て易くなり作業に集中させられる。また腕の立つ使用者に優先的に使ってもらい有益な助言を得られる。ならば上達しない訳が無い。土地を肥やさず種を蒔いても満足な作物は育たない。 |
2023/03/19 |
近所の川はコンクリートで固められた。ドブ川に成り在来生物は滅びつつある。漁協は在来種と異なる遺伝子の魚を放流し続ける。外来種の虹鱒さえも放流し始める始末だ。左様に対症療法が環境破壊を加速している。儲けを急ぐあまり見境が無くなっているのだ。最初は損でも最終的に儲かる方法を考えたい。 |
2023/03/18 |
大工道具文化に魅せられて玄能鍛冶に成った。やる程に奥深さが身に染み文化の継承を志した。弟子を取り共に仕事を進める程に奥深さが身に染みる。そう感じられる感性が私の資質であり強みだと分かる。左様に私は資質を最大限に活かして生きている。お陰で食う事が大変な業界で生きていられるのだろう。 |
2023/03/17 |
虫が好かない人は沢山いる。だが彼らの考えは変えられない。彼らも此方を同じ様に感じているからだ。左様に相手は自らの映し鏡だ。ならば先ずは相手を認めたい。無理ならせめて受け流したい。其れが出来ない限りは自らの人生の主役に成れない。相手に振り回されて相手の人生の脇役にされてしまうのだ。 |
2023/03/16 |
長谷川幸三郎さんが引退したと聞いて直ぐに電話した。面会を断られたが説得して会いに行った。理解できなかったが話に引き込まれた。課題を出され其れを解決して再訪した。其れを繰り返して弟子にしてもらったのだ。私は全く意図していない。好奇心に身を任せたらそう成った。私は何時でもそんな感じ。 |
2023/03/15 |
やりたい時や知りたい時には直ぐに行動する。出来る方法を編み出し直ぐに始めてしまう。即ち好奇心が湧いた瞬間を逃さず一歩踏み出してみるのだ。すると新たな人生が転がり始める。きっとやりたい事が見つからない人は其れが出来ていない。好奇心が湧いた瞬間が最高の贈り物である事に気付いていない。 |
2023/03/14 |
半端な仕事で飯は食えなくなった。成熟した社会に低品質なモノやサービスは要らないのだ。高品質を提供するには高度な技能が必要に成る。故に高度な技能を身に着けるまでは貧乏を免れない。ならば高度な技能を身に付けられる仕事とは何だろう?得意で且つ好奇心を抱き続けられる仕事以外にないだろう。 |
2023/03/13 |
子供にとって悪戯は好奇心を刺激する最高の遊び。如何に驚かすかが試される晴れの舞台になるのだ。知恵を絞ってコソコソと準備する興奮が堪らない。大人達の驚いた顔を見られたなら其れで大成功。やってはいけないと言われれば更にやりたくなる。所でその感覚を仕事に取り入れたなら最高だと思わない? |
2023/03/12 |
やってはいけない事をやりたくなるのが好奇心。規定内の行為に好奇心は要らない。規定外に想いを馳せるのが好奇心なのだ。所が規定内で教育を受け続けると其れを忘れてしまう。受動なのに能動であると勘違いしてしまうのだ。自然の中に佇み其の呪縛を解け。自然は何一つ貴方の面倒を見てくれない筈だ。 |
2023/03/11 |
もの創りに似非科学は要らない。多くの場合に進化の種は規定以外に存在する。だが科学が規定不可能なものの排除に利用されるのだ。其れは本来の科学に反するが多くの人は誤解している。誤解された科学が好奇心を摘み取りもの創りの進化を妨げているのだ。科学的とは規定以外を謙虚に受け止める姿勢だ。 |
2023/03/10 |
戦後の教育で均されてしまったのだ。初めは恫喝と暴力で均された。近年は褒められたり叱られたりして均された。苦手の克服を迫られ抜きんでた才能は潰された。資格の取得に走らされ資質を活かす機会を奪われた。左様に日本人は飼い慣らされてしまったのだ。後は生かさず殺さず都合よく使われてしまう。 |
2023/03/09 |
代変わりして仕事が粗くなる例に遭遇する。先代よりも高学歴で優秀なのに鈍すぎるのだ。過去には門前の小僧でさえ習わぬ経を読んだ。今では高等教育を受けてさえ出来ない人が多い。教えられ褒められ叱られる事で主体性が奪われているのだ。門前の小僧は放って置かれたから主体的に経を読み始めたのに。 |
2023/03/08 |
有難い事に鍛冶屋をやるのに資格は要らない。資格取得の為に無駄な時間を費やさなくて済む訳だ。所で最近ではタイパなる言葉を耳にする。時間対効果を表す様だが頭が悪すぎる。そもそも習慣的に行う事の多くはやらなくても構わない。例えば電話に出ないようにするだけでとても多くの時間を確保できる。 |
2023/03/07 |
苦手の克服をする程に人は輝きを失う。好きや得意を掘り下げて益々得意に成る程に人は輝きを増す。足りない能力は補い合えば済むのだ。宮本武蔵も言っているではないか。偏った人材を適材適所する事で均質化された人材を使うよりも遥かに組織を強く出来ると。現代人は馬鹿に成ってしまったのだろうか? |
2023/03/06 |
丁稚奉公でないと弟子は育てられない。給料を払ってまで弟子を受入れるつもりはない。これは私が同世代の鍛冶屋に後進の育成を働きかけた時の反応だ。ならば最初に私がやるしかないと腹を括った。過去に出来た事が現代に於いて不可能ならば出来る方法を編み出すしかない。続けるとはそういう事だろう。 |
2023/03/05 |
熟練職人の不足に多くの事業所は機械化で対応した。当初は熟練職人の指導の下に機械を使って高精度なものができた。だが今では指導できる熟練職人はいない。お陰で機械を使っても高精度なものが出来なくなった。即ち熟練職人の不足は機械化で補えきれない訳だ。職人の育成は何時の時代にも必須なのだ。 |
2023/03/04 |
弟子を自立させない親方は多い。例えば他所の情報に触れさせない。勘所の作業を何時までもやらせない。言う事を聞かなくなったり辞めたりしたら困るからだ。其れも一理だが信頼関係は築けない。自立させた上で良い関係を続けた方が業界は確実に発展するだろう。其の方法を考えるのが我々の役目なのだ。 |
2023/03/03 |
後継者は自らの手でものを創ろうとしなかった。先代や職人に作らせ自らは売る事に奔走した。古株が引退すれば仕入れで対応しようと試みた。だが既に仕入先さえ無くなりつつある。中には機械化で熟練者の要らない体制を実現した。だが多品種少量には対応できない。手創りできる人にとっては好機到来だ。 |
2023/03/02 |
100人に1人の能力を3つ持てば100万人に1人に成れるという。だが3つも能力を磨く必要はない。1つに磨きを掛けて尖りまくれば尖った人が周りに集まり始める。そんな人達とチームを組めば100万人に1人どころか無敵に成れる筈だ。そして其の結果として業界全体の頂点も高くできる筈なのだ。 |
2023/03/01 |
グローバル化の時代だから英語を習得したいと言う職人が居た。腕を磨いて良いものを創れば売ってくれる人は幾らでも居ると私は言った。左様に足りないものを求めるあまり主たる目的が後回しにされる事は多い。本筋から外れた苦手の克服は其の最たるものだろう。其れでは替えの利く存在にしか成れない。 |
2023/02/28 |
全体最適を優先すれば生き残る確率は高いらしい。だが私は部分最適を優先したい。ただし極端を目指せば結果も極端に表れる。唯一無二に成れるか退場するかのどちらかに成る訳だ。だが多くの人が其れを目指せば退場者も増えるが頂点も高くなる。現生人類も部分最適を優先して急速に進化したに違いない。 |
2023/02/27 |
若い時の苦労は買ってでもせよと言われる。だが面白おかしく生きるだけでも充分に酷い目に会う。きっと苦労を買わなくてはいけない若者は自分を殺して生きているのだ。好奇心の赴くままに生きてみれば直ぐに分かる。思いもよらない事態に苛まれる筈なのだ。ならばやりたい事を素直にやれば其れで充分。 |
2023/02/26 |
好奇心の赴くままに生きていれば酷い目にも会う。酷い目に会わないのは好奇心を殺しているからに違いない。好奇心とは自分らしさそして生きる力だ。安全安心を求めるあまりに生きる力を他人に委ねてしまうのだ。だから思い通りに操られてしまう。そして自分らしく生きる人を排除し始めるから質が悪い。 |
2023/02/25 |
海で溺れかけた事がある。川に流された事もある。ぬかるんだ田圃に腰まで埋まった事がある。山火事を起こしそうになった事がある。山奥でブルーシートに包まり一夜を過ごした事がある。猿に囲まれ脅された事がある。鍛冶屋に成った事がある。弟子を取った事もある。滅多にない経験が出来て幸せと思う。 |
2023/02/24 |
ブランド力とは即ち信用される力。しかも影響力の強い人に信用される事が最も重要になる。其れによりブランドの強さが決まるからだ。故にターゲットを絞り込まなくてはいけない。信用されたい人にだけ信用されるようにするのだ。無暗に姿を晒して有名に成る事は却って信用を無くす事に繋がりかねない。 |
2023/02/23 |
伝統的な文化を支える手道具を作る鍛冶屋が不足し文化の継承が危ぶまれている。嘗て鍛冶屋は簡単な道具のみで自由にものを作り出した。だが今の鍛冶屋は便利な機械に頼りきり小回りが利かない。即ち多品種少量に対応できる職人が育っていないのだ。これを好機と捉える鍛冶屋が増える事を期待している。 |
2023/02/22 |
能力の低い人ほど自信満々に成る事をダニングクルーガー効果と言う。例えば未熟者がマスコミに取り上げられて舞い上がる。いい加減な知識を自信満々に披露して検証もされずに垂れ流される。其れを見た後進の中には混乱する者も現れる。だが其れで良い。様々な場面で試され篩に掛けられているのだから。 |
2023/02/21 |
世の中の殆どの事は発展途上であり未完成だ。自らの間違いを正した所で少しだけ真面な間違いに辿り着くだけ。其れなのに他人の間違いを正せると考えていた。矛盾に気付いて教えないし褒めないし叱らないと決めた。即ち判断の多くを相手に委ねると腹を括ったのだ。すると空気がとても穏やかに変わった。 |
2023/02/20 |
言う事を聞かない変人だと何時も叱られてきた。だが素直に言う事を聞く人の感性がよく分からないのだ。何故疑わないのか?何故理不尽な事に従うのか?何故規則をなぞらされているだけの人生に疑問を持たないのか?きっとその方が楽に生きられるのだ。残念ながら飼い慣らされているだけにしか見えない。 |
2023/02/19 |
今では上質な仕事を頂ける。だが独立したての頃は何が売れるのか分からなかった。試作や見本創りを繰り返したが世間の反応は厳しい。そこで周りに支援を求めたのだ。良いものを創りたいから誰か助けてくれと。そこで漸く長谷川幸三郎さんを紹介された訳だ。精一杯やった後で支援を求めたのが良かった。 |
2023/02/18 |
登記簿を参考に家系図を作ってみた。現住所は明治12年に相田藤太郎が登記している。当時の地名は南蒲原郡一ノ木戸村大字鍛冶町。そこから藤六、與次郎、豊吉、優樹男、浩樹へと続く。與次郎は提灯金具を作っていたと聞く。提灯が売れなくなり豊吉が金槌鍛冶に弟子入り独立して金槌鍛冶を始めたのだ。 |
2023/02/17 |
小学校の体育で柔軟体操をさせられた。前屈した姿勢で背中を押されて激痛で泣いてしまった。そして今でも変わらず身体は硬いままだ。同様に漢字の書き取りも苦手で今でも漢字がよく書けない。左様に私は苦手な事だらけなのだ。だが玄能だったらちゃんと創れるから大丈夫。出来る事があれば其れで充分。 |
2023/02/16 |
私は身体が硬くて関節の可動域がとても狭い。だが今では全く支障がない。身体全体を隈なく使い可動域を補っているからだ。即ち全体を活かせれば部分の至らなさは気に成らなくなる。苦手の克服が要らなく成る訳だ。所で身体の柔らかい弟子達は身体の使い方が私とはまるで違う。其れで良いし其れが良い。 |
2023/02/15 |
身体を使う作業は出来ない事実を突きつけてくる。例えば私は身体が硬くて関節の可動域がとても狭い。永年のストレッチでも身体は硬いままだ。即ち報われない努力は有るのだ。所が頭だけで考えていると頑張れば何でも出来ると信じてしまう。身体を鑑みれば出来る事と出来ない事があることは明白なのに。 |
2023/02/14 |
もの創りはものが出来なければ意味がない。完成しなければ努力は無に帰し誰も振り向いてくれない。全てが自らの責任であり誰のせいにも出来ない。左様にもの創りはとても分かり易くそして自由なのだ。即ちルールは自ら創り出すことが出来る。全ての責任を自ら引き受けることが出来る。これこそが自由。 |
2023/02/13 |
千代鶴是秀は多くの名工の作品を参考にして大工道具のスタンダードを創り上げた。優れた作品に備わる要素を細分化して組み立て直し洗練させた訳だ。この考え方はあらゆる事に応用が利く。例えば新商品開発や事業の再構築にも利用できる。もの創りには人間の営みに欠かせない要素が凝縮されているのだ。 |
2023/02/12 |
同じ用途を担う道具に様々な形状が存在する。使用者の指向と作者の熟練度や都合で千差万別に出来るからだ。だがそもそも同じ用途ならばある程度は集約できる。其の過程で洗練できれば新商品が出来上がる訳だ。左様に新商品の構想は幾らでも転がっている。其れを形にする過程がもの創りの醍醐味なのだ。 |
2023/02/11 |
鍛冶屋は省力化の為に便利な機械器具を導入した。当初は職人の労力を機械に補わせるつもりだった。所が機械で無造作に出来る程度の作業で満足し始めた。即ち省力化の名の下に手を抜き始めたのだ。すると従来とは似て非なるモノが出回り始め多くは其れで満足した。だが我慢できない人が私に相談に来る。 |
2023/02/10 |
機械化や合理化はしたくない。他人が真似できない正当なやり方で続けたいからだ。事業規模は大きくしない。適正規模で気持ちよく続けたいからだ。有名に成りたくない。そもそも必要ないし顔が割れると面倒臭い事が増えるからだ。左様に私は世間の常識からずれている。でも相田浩樹っぽくていいでしょ。 |
2023/02/09 |
エビデンスに頼る工業製品的なもの作りは川下に向かう。即ち平均化されて特徴を失い競争に巻き込まれる可能性が高い。ならば資本力の強い所が勝ち残りそうだ。翻って勘に頼る工芸品的なもの創りは川上に向かう。即ち特化されて唯一無二に成れる可能性が高い。ならば競争知らずにのびのびとやれそうだ。 |
2023/02/08 |
地元鍛冶の若手と話が通じなくなったと弟子が悲しんでいた。勘を頼りに教えられずに放って置かれる弟子と、科学を頼りに教えられて育てられる他の若手では見えている世界がまるで変わってしまったのだ。其れは弟子の成長の証であり喜ぶべき事といえる。辛い事だが付き合う相手を変える潮時がきたのだ。 |
2023/02/07 |
世間に認められるには価値の高い仕事に巡り会わなくてはいけない。価値の高い仕事を紹介してもらえるだけの実力を身に付け辛抱強く待ち続けなくてはいけないのだ。だが多くの人は辛抱出来ずにチャラチャラし始め見る目の無い人達にチヤホヤされ喜んでしまう。彼らが価値の高い仕事に巡り合う事は無い。 |
2023/02/06 |
いい加減な職人仕事の動画が高評価されている。上手くもない職人が名人と呼ばれていたりする。左様に世間は見る目の無い人で溢れ返っている。自身をマスコミに晒せばそんな人達に評価される事に成る。ならば正しく評価される訳がないだろう。だから未熟なうちは人目に触れない様に引き籠っていなさい。 |
2023/02/05 |
先生の言う事を聞かなかったが反抗もしなかった。落第しない程度に勉強して後は好きにしていた。校則を気に留めずに自分で決めて行動した。左様に主導権は何時も此方にあると思っていた。故に何時でも自由に何でもできた。其れは今でも変わらない。周りが変わってくれなくても結構自由にやれてしまう。 |
2023/02/04 |
学校は時代に沿った労働力に人を適応させる為の装置だ。故に学校はやった事の無い事をさせてくれる。即ち潜在的な資質に気付かせてくれるのだ。所で私は鍛冶屋の遺伝子を受け継いできた。学校では孤独を好み分析が得意だと気付かされた。其れらを組み合わせて時代遅れの鍛冶屋の復興を企んでいる訳だ。 |
2023/02/03 |
もの創りの家系ゆえにもの創りの資質が私にはある。先祖の成した事に関する資質を誰もが持っている筈なのだ。だが多くの人は其れに目を呉れずに無関係な事を始める。受け継がれた資質を断絶させようとするのだ。そもそも学校はその為の装置だ。良くも悪くも資質の無い事をさせるのが学校の役割なのだ。 |
2023/02/02 |
変わる必要があると思うから辛くなる。選択肢は無限だから混乱してしまうのだ。故に今迄の自分のままで出来る事を始めればいい。すると選択肢は狭まり出来る事は限られてくる。だが其の選んだ事の中にこそ無限の可能性はあるのだ。外に目を向けるから見えてこない。無限の可能性は自らの内にあるのだ。 |
2023/02/01 |
人は変わることが出来ない。故に私は微塵も変わるつもりがない。そして他人を変えようとも思わない。ただ自分を其のままに活かし他人も其のままに活かすだけ。其れで私の周りは充分に丸く収まっている。SNSでつぶやいているのも誰かを変える為ではない。賛同してくれる人を周りに集めたいだけなのだ。 |
2023/01/31 |
褒める事、或いは叱る事でさえ相手を依存させる事が知られている。故に私は弟子達を褒める事も叱る事もしない。ただ寄り添い見守るだけにしている。所が教育関係者から非難される事がある。褒めて導く事の何が悪いのかと。だが教育の目的は自立を促す事だろう。ならば導く事は矛盾しているではないか。 |
2023/01/30 |
褒める事や叱る事が人間の成長に大して役立たない事が分かっている。褒めて伸ばす教育を推奨する心理学者も現在では少数派に成った。結局は成る様にしか成らないという事だ。其れでも人は他人を褒めたり叱ったりする。建前では相手の事を思っての事なのだろう。だが本当は自己満足の為に違いないのだ。 |
2023/01/29 |
上手い人は自らを過小評価する。故に過小の克服に努め益々上手く成る。翻って下手な人は自らを過大評価する。故に自信満々に振る舞い益々下手に成る。だが多くの人は騙されてしまう。謙虚な上手を下手と捉え自信満々な下手を上手と捉えてしまうのだ。しかし本当に上手く成る人には其れが気に成らない。 |
2023/01/28 |
上手い人は良い仕事に巡り会える。すると良い仕事をして益々上手く成れる。この循環がとても大切なのだ。だが誰もが最初は下手糞だ。故に将来に期待してもらうしかない。ならば今は好機だ。未熟なうちに浮ついた目立ち方をする人がとても多いからだ。真摯に続ける姿を見てもらい良い御縁に恵まれよう。 |
2023/01/27 |
ノイズに溢れた産地に身を置いて私は混乱していた。科学に頼る鍛冶仕事に憧れた時期もある。玉鋼の勉強に勤しんだ事もある。だが長谷川幸三郎師匠はそんなノイズに目を呉れなかった。有触れた材料を使い勘を頼りに精度高く創れば良いものは出来る。ただ其れだけで商売を成り立たせろと励ましてくれた。 |
2023/01/26 |
上手い人は隠す必要も飾る必要もない。ただ在るだけで足りている。翻って至らない人はノイズで本質を覆い隠す。ノイズで不足を補い良さそうに見せるのだ。その手法はビジネスに於いて王道であり否定される事ではない。だが永遠に上手く成る事は無い。そして永遠に隠したり飾ったりしなくてはいけない。 |
2023/01/25 |
勝つ人が上手いとは限らない。上手い事は勝つ為の一手段に過ぎないからだ。そもそも本当に上手く成る人は勝つ事に執着がない。資質を活かして技を極める事に集中するのだ。そしてただ上手いだけで勝つ必要は無くなり静かに活躍し続ける。だが勝つ事に執着する人は何時か負ける時が訪れ引退は免れない。 |
2023/01/24 |
自分にとっての幸せとは何か?其の答えが自分らしさであり其れに巡り会う旅が人生だ。そして自分らしさを実感し易いのが身体感覚を磨く事。思い通りに且つ楽に動ける動き方を見つけ出すのだ。すると自らの最適を感じ取る感性が磨かれ始める。そして誰とも違うし違って良いという事を気付かせてくれる。 |
2023/01/23 |
教え合う事をよしとする風潮がある。だが教え合うのではなく学び合わなくてはいけないのだ。例えば事象を分析して要素分解し自分なりに解釈する。取り入れてみて細部を調整し続ける。すると感性が磨かれ教えられずとも学び取れる様に成るのだ。教えられて育った人とは別次元の世界を体験できるだろう。 |
2023/01/22 |
仕事と私生活は切り離さない。混然一体とした一つの人生と捉えているからだ。だが視点は一つに絞らない。却って散漫にさせているくらいだ。すると様々な視点の相乗効果で学びが深くなる。即ち感性が磨かれ全てから学べる様に成るのだ。この感覚が身に付くと恐れが少なくなる。何とかなると思えてくる。 |
2023/01/21 |
教えないと出来ない人が多すぎる。教えられて出来る事など僅かだというのに。多くの事は暗黙知として潜んでいる。大切な事は自ら察して読み解かなくてはいけないのだ。だが教えられる事に慣れてしまうと鈍くなる。だから群れから離れて孤独に一人で取り組もう。群れていては鈍く成り続けるだけなのだ。 |
2023/01/20 |
教えないと出来ない様では上手く成れない。本当に上手く成る人は教えられることを嫌うくらいなのだ。故に教えない事を条件に弟子を受入れようと企んだ。其れを承知で来てくれるなら上達の見込みが有る訳だ。結果として弟子達は教えなくても上達してくれる。上達するか否かは素材が全てだと言っていい。 |
2023/01/19 |
出来の悪いものが高値で売買されている。マーケティングやブランディングを駆使して良さそうに見せているのだ。玄人目に至らなさは明白だが素人は騙されてしまう。だが其れも商売の一形態として受け入れられている。ならば其れよりも遥かに良いものを創ればいい。素人でも明確に分かる程に良いものを。 |
2023/01/18 |
良質な手道具が手に入らないと泣き付かれる事が多い。職人が引退して出来なくなったというのだ。持ち込まれる見本を見れば改良の余地の残る不完全なものが多い。そもそも良質な当該品が流通していなかった事が分かるのだ。ならば完成度を上げたものを提供すればいい。熱烈な信奉者に成ってくれる筈だ。 |
2023/01/17 |
他人に出来る事や出来そうな事には手を出さない。他人がやりたがらない仕事をやる様にしている。故に今売れているものには手を出さない。必要とされるのに手に入らないものを手掛けたいのだ。そしてそんな依頼が後を絶たない。故に私は死ぬまで仕事を楽しめる。弟子達も充分に仕事を続けられるだろう。 |
2023/01/16 |
筋肉は身体操作に専念させたい。故に脱力して作業したい。云わばFR車の様に動きたいのだ。FR車なら前輪を操舵に専念させられる。翻ってFF車は前輪を駆動と操舵に充てる必要がある。故にFF車の動作は荒くなってしまう。即ち繊細な動作は脱力で獲得できるのだ。身体の駆動は重力を最大限に活かせばいい。 |
2023/01/15 |
弟子を受け入れてから腹痛が続いていた。胃が痛む程に大変な事なのだと周りからは忠告されていた。だが弟子が来てから工場内で屁をこいていない事に気が付いた。弟子に気を使って屁を我慢していたのだ。そこで我慢せずに屁をこいてみた。すると腹痛はすっかり収まったのだ。そんな事ってよくあるよね。 |
2023/01/14 |
傑作に憧れるにも二通りある。一方は傑出した技能に憧れる場合。彼は優れたものを創る為に時間と労力を惜しまない。もう一方は名声や報酬のみに憧れる場合。彼は似て非なるものを慌しく作り幻想的な物語で売り抜けようとする。所で日本のもの作りの劣化が激しい。名声や報酬の為に急ぎ過ぎているのだ。 |
2023/01/13 |
ワクチン接種後の高熱が引いた後に倦怠感が続いた。筋肉に力が入らず充分に動けなくなった。故にその状態で動ける方法を模索せざるを得なかった。すると重力を活かせば充分に間に合う事が多いと気付いたのだ。即ち身体を緩めて重力に身を任せるのだ。筋肉に頼るより遥かに正確かつ滑らかに作業できる。 |
2023/01/12 |
以前は筋肉を緊張させて身体各部の位置決めをしていた。呼吸を止めて身体のブレを押さえていたのだ。すると肩に力が入り動作は荒く成った。だが今では筋肉を緩めて作業をしている。深く息を吸い込みゆっくりと吐くのだ。すると肩の力が抜け正確かつ滑らかに動ける様に成る。緩んだ身体を標準にしたい。 |
2023/01/11 |
始めたい時に始めてきた。止めたい時に止めてきた。取り立てた理由などない。だが理由を聞かれたならそれらしいことを答える。即ち理由は全て後付けなのだ。恐らく私だけではないだろう。遺された自伝などは全てその類に違いない。故に始めるにも止めるにも理由など要らない。理由は後付けで構わない。 |
2023/01/10 |
始めるのに理由は要らない。止めるのにも理由は要らない。それなのに多くの人は理由を探そうとする。自分を納得させたいのか?誰かにお伺いを立てたいのか?だが体の良い言い訳など必要ないだろう。全ての批判を受けて立てばいいではないか。腹を括れば息を吸って吐く様に軽やかに生きられる様になる。 |
2023/01/09 |
褒められたいから始める訳ではない。叱られるから止める訳でもない。自立した人はやりたいから始めて止めたいから止めるのだ。所で褒め方や叱り方を指南する指導者は多い。だがその程度の技術で操られる人はそもそも自立できていない。褒めたり叱ったりする事で益々自立できなくさせているともいえる。 |
2023/01/08 |
褒められてやる気を出し叱られてやる気をなくす人が居る。だが褒められても叱られても状況は何も変わらない。変わるのは自らの感情だけなのだ。淡々と進められる人は其れを知っている。他人の言動ごときに自らが操られはしない事を。淡々と進める人は自らを自らの意思で冷静に操る事ができているのだ。 |
2023/01/07 |
諦めない人が居る。四六時中考え続けている。出来る方法を編み出そうとしている。些細な事象の中に足懸りを見つけようとしている。誰も目もくれない石ころにさえ注意を向ける。彼は幾らでもダイヤの原石が転がっている事を知っているのだ。諦めない人はどんな事からでも深く学べるし学ぼうとしている。 |
2023/01/06 |
自分らしく生きたいのに方法が分からないと言う人が居る。子供の頃に大人の都合に身を任せ自分らしさを失くしたのだ。だが中には自分らしさを失わない子供もいる。大人の都合を上回る強い好奇心を備えた子供だ。強い好奇心こそが自分らしく生きる為の原動力に成る。人の顔色を窺っている場合ではない。 |
2023/01/05 |
努力が報われる事は稀だ。殆どの場合に報われない。だが報われる人は知っている。正しい目標を正しい方法で正しく続ければ報われるという事を。そして正しいとは自分らしいという事。自分らしいとは身の丈に合うという事。身の丈に合うとは其れ以上を望まないという事。即ち其の人は既に報われている。 |
2023/01/04 |
努力は簡単には実らない。実力を測る術もない。故に不安に成る事もあるだろう。だが自ら選んだ道なのだ。自分を信じて歯を食いしばるしかない。すると湯が沸騰する様にいきなり変わる時が来る。かつてない自分に変わる時が来るのだ。其れは得も言われぬ経験に成る。そして何度でも経験したくなるのだ。 |
2023/01/03 |
自らを信じて勘を鍛える人がいる。他人の言葉を鵜呑みにせずに検証し続ける。すると出来るまで時間は掛かるが卓越できる。一方で自らを信じず便利な機械器具で勘を補う人がいる。他人の言葉を鵜呑みにして検証する事は無い。すると直ぐに出来るが平凡に終わってしまう。貴方なら何方の道を選ぶだろう? |
2023/01/02 |
目利きに認めてもらえば時間は掛かるが売れ続ける。だが多くの人は辛抱できずに宣伝で良さそうに見せて売り始める。すると一時的に人気は出ても売れ続けない。故にタレントや企業の寿命は短くなった。左様に世の中は一発屋で溢れてしまったのだ。ならばこっそり深堀して実力を付ける好機と言える訳だ。 |
2023/01/01 |
効率だけを目指せば工芸品は工業製品化されていく。早く安く均一な生産を目指すからだ。そして科学的な分析で其れは達成された。だが科学は全体の一部を解明したに過ぎない。科学の外側には広大な未開地が残されているのだ。しかし多くの人には其れが見えない。感覚を磨いた人にだけ見える世界がある。 |