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求人連載 たった一人の継承者に向けて
未だ逢えぬ君へ送る・・・「心の章」

  浩樹印 四角玄能100匁

・自立とは他人にお願いできること


若い頃に国際見本市に出展したことが有ります。

前職を辞め、

何をやるか見当もつかずに途方に暮れていたので、

社会勉強のために、

親の営む鍛冶屋の商品(金槌)を展示してみたのです。

当時は小さな鍛冶屋が出展するなど珍しかったのか、

会場の担当者が気を使って話しかけてくれました。

「これからは製造業に携わる人も英会話は必須ですね」と。

そこで答えました。

「必須になれば誰でも話せるようになるでしょうから、必要無いですね」と。


私は20代始めに英会話教室に通っていましたが、

軽い難聴が有り、

英会話を上手く聞き取れないため、

しっかりと身に付ける自信が有りませんでした。

また、

その必要もないと思っていたので、

素直にそう言ったのですが、

彼はとても怪訝な顔をしていました。


ところで、

会期中に海外のお客様が英語で話しかけてこられました。

私はそれをよく聞き取れませんし、

話せませんから、

周りの出店者に「英会話が出来ないので、誰か通訳をお願いします」と声を掛けると、

数名の方が名乗り出て、

親切に対応してくれました。


その時の出来事を今になって考えると、

グローバル化に対応するために英会話は出来て損は無いでしょうが、

やはり必須でないことは確かです。

どうしても必要なら通訳を雇えばいいでしょう。


そして私は思います。

自立とは、

自分で全て出来ることではなくて、

出来ないことは素直に認めて謝り、

その上でそれを他人にお願いできることなのだと。


その為には、

他人にお願いを聞いてもらえるだけの、

価値ある自分になる必要があります。

ですからなおのこと、

他人に出来ることは他人に任せ、

自分にしか出来ないことに情熱を傾け、

それを磨き続けなくてはいけないと思うのです。


自分一人で全て出来ることが自立だと考えて、

あれこれ手を出していると、

結局は何も成せずに、

人生を棒に振ってしまうことに成りかねません。
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今日も読んでいただいて、ありがとうございました。
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