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未だ逢えぬ君へ送る・・・「心の章」

浩樹印 丸定型一文字玄能100匁

・世界でただ一つの特別な存在


サン・テグジュペリの「星の王子様」での挿話です。

いっしょに遊んでくれと言う王子様に、

狐が言いました。

「まだ僕は君とは遊べないよ。

飼いならされていないからね」

「君は、

まだ、

僕にとって、

ほかの何千人もの小さな男の子たちと全く変わらない。

僕には君は必要じゃない。

そして、

君にも僕は必要じゃない」と。


私の玄能も同じだと思うのです。

ご購入いただいただけでは、

他の凡百の玄能と何も変わりません。

もしかしたら、

引き出しにしまわれたまま、

使用されずに忘れ去られてしまうこともあるでしょう。

ではどうしたら「ただの玄能」が、

世界でただ一つの「特別な玄能」になるのでしょうか。


私は思うのです。

玄能もあの狐と同じように、

飼いならされて絆を結ぶ必要があるのだと。

具体的には玄能を自分に合わせて仕立てるということです。

それをぜひ、

ご使用者様本人にやってもらいたいのです。

ヒツ穴の面を取り、

柄を削り出し、

口合わせをして、

仕込んで、

そして使ってみる。

その作業が進むにつれて、

ただの玄能が、

世界でただ一つの特別な浩樹印玄能に近づいていくと思います。


ですからお願いします。

先ずは丁寧にヒツ穴の面取りをしていただきたいのです。

それだけでも、

一寸だけ絆は深まると思いますし、

一寸だけでも私の言っていることが分かっていただけると思います。


そして使い込むほどに、

片時も手放すことのできない存在になるのです。(なるといいな!)
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今日も読んでいただいて、ありがとうございました。
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