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求人連載 たった一人の継承者に向けて 未だ逢えぬ君へ送る・・・「技の章」 |
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第7章 焼き割れ ・焼き割れを防ぐには (4) 4.急冷温度が高すぎないこと。 「急冷温度」とは焼入れの際に水や油に投入する温度です。 掛け焼の場合には、 水を掛ける瞬間の温度になります。 適切な急冷温度は、 焼入れでの加熱の最高温度である「焼入れ温度」より100℃程度低い温度ですが、 これが分かっていないと、 焼入れ温度まで加熱して、 すぐに炉から取り出して水を掛けてしまいます。 すると、 急冷温度よりも100℃程度も高温の鋼は、 いくら勢いよく水を掛けても、 発生する水蒸気により水が弾かれ、 急冷できません。 揚句に、 鋼周辺は水蒸気に包まれた高温の温室状態になり、 常温の空気中に放って置くよりも冷却速度は遅くなってしまいます。 そこに強引に水を掛け続ければ、 打撃面の外周部だけが早く冷えて焼きが入り、 それ以外は遅く冷えて焼きが良く入らないことになり、 これが焼き割れを起こす原因になります。 強い焼きが入らない上に、 焼き割れまで起きてしまいますが、 その理由は前述のように、 早く焼きの入る所と遅れて焼きの入る所が出来るからで、 この場合にはそれがより顕著になる訳です。 ですから焼入れ温度まで加熱したら、 炉の中で徐々に適切な急冷温度まで温度を下げ、 その後に急冷しなくてはいけません。 急冷温度が適切な場合には、 水蒸気膜の発生が最小限に抑えられ、 掛けた水が鋼にまとわり付く様に急冷出来ます。 |
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