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求人連載 たった一人の継承者に向けて
未だ逢えぬ君へ送る・・・「心の章」


・腕を磨くとともに品格も磨かなくてはいけません



弟子入りして半年ほどたった頃のことです。

作っているものが玄能らしくなってきたので、

師匠に

「今後の販売や宣伝はどのように考えていったらいいでしょうか」と聞いたのです。

すると師匠は「大工の世界はヒエラルキーになっており、

頂点が名人大工です。

下へ行くほど有象無象。

とかく口を出すのが有象無象。

こんな人たちの話を聞いたって無駄です。

名人大工はひっそりと目立たないように仕事をしているものです。

たとえあんたが名人大工に会っても、

まず相手にされないし、

もし話が出来ても彼らの言っていることを理解出来ません。

大工が表現する感覚的且つ抽象的な言葉なんてものは、

あんたには解らないでしょう。

だからあんたが行くのは、

その名人大工の出入りする道具屋です。

そういった道具屋は、

名人大工とあんたの橋渡しをしてくれます。

だからそこで勉強させてもらいなさい。

普通ならそういうところでは簡単に教えてもらえないが、

私が切符をやるからすぐにでも行ってきなさい」と言うのです。


そして「これからあんたがお付き合いしなければならない人達は、

そのような別格な人たちだから、

腕を磨くことは勿論の事、

失礼の無いように品格も磨かなくてはいけません。

そしてあんたの商品が良くなり、

そういった人達に認めてもらえば、

何もしなくても売れていくようになるものです。

宣伝など考える必要はありません。

そのお店で売られていることこそ、

最大の宣伝になるのです」とも言ったのです。


御使用者様を有象無象などと言ってしまうあたりは、

少し乱暴であるとも思いましたが、

内容はとても良く理解できるもので、

深く身に染みたものです。

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今日も読んでいただいて、ありがとうございました。
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