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第三章 ヒツ穴が玄能の要
・ヒツ穴内部形状の考察


ヒツ穴内部が、

中心にいくほどテーパー状に狭くなっていると、

どんなにうまく木柄を仕込んでも、

ヒツ穴内壁総面積のおよそ半分でしか木柄を支えることができません。

なぜなら、

どんなに強く木柄を仕込んでも、

ヒツ穴中心より先の部分はヒツ穴と木柄に隙間が出来るからです。


では、

ヒツ穴内部がストレート、

若しくはストレートに近い場合ではどうでしょうか。

当然のことですが、

木柄をヒツ穴内壁全面に接触させることが出来ます。

そのために安定して玄能頭部を支えることが出来るのです。


ただし私の経験では、

真のストレートよりややテーパーになっている方が良いようです。

なぜなら、

ヒツ穴内の狭くなっている部分が、

仕込んだ木柄に引っかかり、

抜け止めになる気がするのです。

また、

このややテーパーというのは、

玄能頭部を火造る際に、

打ち込んだ目打ち金を抜くことが出来る、

ギリギリ最小限のテーパーということです。


ヒツ穴内をテーパーに造っておいて、

木柄を仕込んだ後にクサビを打ち込めば、

木柄が抜けてこないと言う方もおりますが、

それは木柄に傷を入れることに他ならず、

耐久性を著しく低下させることになります。


また、

クサビ自体が抜けてくる恐れもあるので、

対症療法ではなく根本から問題を解決するべきでしょう。

手道具を構成するパーツは、

数が少ないほどトラブルも少ないものですから。
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今日も読んでいただいて、ありがとうございました。
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