未だ逢えぬ君へ送る・・・「心の章」

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求人連載　たった一人の継承者に向けて
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・自分で自分の商品を宣伝してはいけない　その２

「自分で自分の商品を宣伝してはいけない」最大の理由は、

お客様の期待に応えきれなくなり、

自滅する恐れが有るからです。

お客様に商品を買い続けてもらうには、

お客様が商品を購入する際に持つ期待を、

実際の購入後に得られる評価が上回らなければいけません。

そして、

お客様がその商品を気に入り再購入する際には、

それ以前の購入時に持った期待と同じか、

それ以上の期待を持って購入に臨むわけですから、

商品にはより高い評価が求められることになるのです。

たとえば、

機械により大量生産する場合には、

比較的早いうちから完成度の高い商品を生産することが出来るでしょうが、

職人の作るものというのは、

日々の精進により少しずつ完成度を上げていくものです。

そしてお客さん（問屋さん・小売屋さん・御使用者様）はその職人の将来を期待し、

その人を育てるつもりで、

商品を購入してくれることが多いのです。

それ故に職人は、

お客様の期待に応えるために、

少しずつでも商品の完成度を上げていかなくては、

満足していただけないのです。

ですが、

商品の宣伝をやり過ぎてしまうと、

自分の実力以上の過大な期待をお客様に持たせることになり、

それに応えるには劇的な評価が必要になるわけです。

ですから、

その過大な期待に答えるだけの実力が職人に備わっているのであれば、

お客様は大いに満足し、

ファンとして応援し続けてくれるでしょう。

しかし、

もしもそこまでの実力が備わっていなければ、

そのつもりはなくとも、

結果的にお客様を裏切ることになってしまい、

信頼を失うことに成ります。

即ち、

お客様の持つ期待を評価が常に上回っていく状態の維持が重要で有り、

その為にも期待させ過ぎてはいけないと思うのですが、

人間というのは自分のことを過大評価しがちですから、

とかく自己宣伝は大げさになってしまうので、

注意が必要なのです。

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今日も読んでいただいて、ありがとうございました。

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