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求人連載 たった一人の継承者に向けて 未だ逢えぬ君へ送る・・・「技の章」 |
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第八章 火造り雑感 ・火造り時の温度管理とヒツ穴の関係 火造り時の温度管理が出来ていない場合の問題点は、 焼き割れだけではありません。 木柄との関係にも問題が発生します。 玄能・金槌は、 火造り後にヤスリ掛けを行いますが、 唯一火造りのまま残す部分が有ります。 それはヒツ穴内壁です。 ヒツ穴内壁をヤスリ掛けしないのは、 火造りで精度高くヒツ穴を明けさえすれば、 ヤスリ掛けの必要がないからで、 それが一番精度高く作る秘訣にも成ります。 例えば、 精度の低いヒツ穴を明けておいて、 後にヤスリで成形するとなると、 手間ばかり掛かる上に、 却ってヒツ穴の精度を落としかねません。 ところが、 丁寧な火造りで精度高くヒツ穴を明けようとすると、 加熱回数が増えてしまいます。 すると、 過熱(オーバーヒート)や長時間炎に晒す可能性が増えますから、 その場合にはヒツ穴内壁の酸化膜は厚くなり、 精度を落としてしまいます。 また、 ヒツ穴内壁の精度が出ていないと、 仕込んだ木柄との密着性が悪くなり、 しっかりと固定出来なかったり、 酸化膜が剥げて滑らし粉のように働き、 木柄の仕込みを緩めてしまったりする恐れもあります。 それを防ぐには温度管理をしっかりと行い、 無駄な加熱を減らしつつ、 過熱しない様に注意して、 ヒツ穴内壁を清浄に保つことがとても大切です。 何事にも言えますが、 見える所だけでなく、 見えないところにこそより手間を掛け、 慎重に作業する必要が有ります。 |
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今日も読んでいただいて、ありがとうございました。 | ||||||||||||
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