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求人連載 たった一人の継承者に向けて 未だ逢えぬ君へ送る・・・「技の章」 |
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第六章 熱処理 ・玄能・金槌の熱処理 (3) 以上のように、 私の玄能・金槌は丸鋼(鋼の一体もの)であっても、 打撃面の表面から数ミリだけ硬く焼入れしてあります。 また、 打撃面全面を同じ硬さにしてあるのではなく、 中心部から外周部に向かうほど硬くなるように工夫して焼入れしてあります。 ですから、 中心部は比較的軟らかいので鑿や釘が滑りにくく、 外周部は硬いので、 打撃による打撃面の変形を防ぎます。 そして、 焼きが入らずに軟らかなままの胴中部分が、 鑿や槌を打ち込んだ際の衝撃や振動を吸収し、 使用者の身体に掛かる負担を軽減し、 快適かつ効率的に使用出来るという訳です。 これらから分かる事は、 胴中の地金の軟らかさが同様の効果を生む鋼付玄能・金槌の利点を、 丸鋼で実現しているということであり、 鍛冶屋は単なる金属の塊を 工夫次第で、 ここまで理想的なものに進化させられるということを証明しています。 以上の様に、 玄能・金槌には、 外見からでは分からない数々の工夫がしてありますが、 それを作る鍛冶屋は、 過去の工人の行った工夫を探り、 それをどうやって実現するのか、 謎解きのような作業を日々繰り返している訳です。 好きでないと出来ませんが、 好きな人にはたまりませんね。 |
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今日も読んでいただいて、ありがとうございました。 | ||||||||||||
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