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第六章 熱処理
・玄能・金槌の熱処理 (4)


玄能が現れたのは江戸時代中頃で、

一般の大工の間で使われ始めるのが、

18世紀後半から19世紀にかけてと言われます。

当時の玄能は、

「日本鉄」という地金(焼きを入れても硬くなりません)の両端面に、

「玉鋼」という鋼(焼きを入れると硬くなります)を接合して作られていましたが、

この「玉鋼」は現代の鋼と違い、

とても焼きの入りにくい材料でした。

また、

玄能は薄い刃物と違い、

体積の割に表面積が小さいので、

焼入れの際の急冷が難しく、

非常に焼きが入りにくいのです。

ですから、

薄い刃物のように、

桶に入れた水の中で撹拌するくらいでは、

理想的な焼きが入りません。

そこで、

鍛冶屋は理想的な焼入れを目指し、

鋼部分に薬缶で水をかけるなど工夫したようです。

薬缶を使えば、

冷たい水を掛けたい所に掛けたいだけ連続して掛けられるので、

とても合理的です。
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今日も読んでいただいて、ありがとうございました。
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