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相豊ハンマー
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玄能日記
日々感じる事を思いのままに書き連ねてみます。
2017/12/31 誰でも出来る事には興味が湧かず、誰も出来ない事をこつこつやって来ました。皆がやる事には背を向け、皆が見切りを付けた事をしつこくやって来ました。お蔭で貧乏に成り、周りからは気違い扱いされる始末ですが、漸くやってきた事が形に成り始め、来年は幾らか結果を出せそうな感じになってきました。
2017/12/30 毎日自分なりの全力を出して生きているので、年末を気分よく迎えることが出来ます。不平不満は無くストレスも溜らず、穏やかな気持ちで年を越せます。何故そんなに前向きに生きられるのか尋ねられますが、好きな事しかやってないので、やる気が無くても出来てしまいます。頑張らないから出来るのです。
2017/12/29 人が進化し火を使えるようになると、其れまでは食糧に成らなかった物まで、火を通すことで食べられる様になりました。同様に、良い所の無さそうな人でも、活かし方次第で有効な戦力になるのではと考え挑戦し、何とか一人前にすることが出来ました。自分の事ですけど、何も変えずに進化させただけです。
2017/12/28 ニッチで些細な分野ほど、それが好きで得意なら、徹底的にやってみるべきです。やる人も少なく他を圧倒出来る可能性が高いので、変えのきかない存在に成り易いでしょう。同様にして圧倒的な分野を幾つか作り、それらを上手く組み合わせたなら、向かう所敵なしのビジネスモデルが完成出来る気がします。
2017/12/26 「人は変わることが出来る」と言う言葉は相手の人格を否定しているように聞こえ、好きに成れません。そもそも変わる事は苦痛すぎます。本当に相手の成長を願うなら「人は進化できる」と言って上げた方が良いでしょう。長所だけでなく短所と思えるような所でさえ上手く活かし、それを進化させるのです。
2017/12/25 下手な人は本質的な動作をした結果として現れる些末な動きに囚われます。そして多くの些末な動作を身に付け、余計な力を使い疲れます。上手い人は目に付く些末な動きを遡り本質的な動作を探り当てます。そして必要最小限の力で容易く動きます。下手と上手には、同じ動きが全く違って見えている訳です。
2017/12/24 バブル当時と今を比べて私の暮らしは変わりません。周りに流されない性格なのでしょう。バブルの弾ける前に貯蓄し新築し結婚して、バブル崩壊に余裕を持って備えることが出来、不況の中でも夢に向かい職場を退職できました。そもそも物が売れないのは、景気のせいではなく自分のせいだと思っています。
2017/12/23 目利きの問屋に見出された見込み有る若手鍛冶屋の商品を、腕の良い使用者が目利きの小売屋に正しい使用法を指導された後に使用して初めて、その商品の能力が正しく発揮され、正確な評価が成されます。そしてその評価は鍛冶屋に伝えられ、それを成長の糧として、鍛冶屋は名工への階段を上って行きます。
2017/12/22 教育に暴力を肯定する人が居ますが、殴られて改心する人など見たことが有りません。暴力により育てられそれを肯定していた私は、言うことを聞かない幼い息子を殴った際、泣き叫ぶ息子を見てようやく目が覚めました。酷い目に合ってきた自分を慰め肯定する為に、自分を偽って来たことに気付いたのです。
2017/12/21 自信の有る人の特徴を想像してみました。噂話をしない。悪口を言わない。自慢話をしない。権威ある人の話を説得に使わない。下品に笑わない。大声を出さない。明るすぎない。喋り過ぎない。目立ちたがらない。何時までも悲しまない。無理強いしない。威張らない。虐めない。まだまだ沢山有りそうです。
2017/12/20 正しく成長すれば蝶に成るのに、多くは間違えて大きな青虫に成っちゃいます。安田佳生氏は著書「千円札は拾うな」で、本郷猛を鍛えてもより強い本郷猛にしか成らないと言いました。蝶や仮面ライダーに成るには飛躍的な成長が求められるので、飛躍できる努力とは何なのかを考え続けなくてはいけません。
2017/12/19 仮面ライダーに誰もが成れる訳では有りません。本郷猛は身体と頭脳を鍛え上げ、既に強い改造人間に成る資質を備えていたので、ショッカーに拉致され仮面ライダーに改造されました。資質が無ければ戦闘員にされるので、仮面ライダーに成りたいなら、資質を備えてショッカーにお願いすればいいだけです。
2017/12/18 やりたいことを見つけるには、子供の頃に夢中だった事を思いだすと良いでしょう。そして、何故それが好きだったのかを大好きだった場所で一人静かに考えます。大好きだった場所への一人旅は、自分を見つめ直すには最適な気がします。たったこれだけで、自分らしい本当の姿を発見できるかもしれません。
2017/12/17 受注生産は未だ出来ていない物に注文を頂く訳ですから、信用有ってのものです。受注から納品まで時間が掛かるのなら尚の事、期待も大きく膨らむでしょう。ですから、毎日少しでも良い物を作り続けないと、信用を裏切ることに成ります。鍛冶屋の様に効率度外視で信用に応え続ける仕事も悪くありません。
2017/12/16 上ばかり見て我を忘れている人を見ると辛くなります。自分が主役でないと気が済まないのでしょうが、主役が向いているとも限りません。桃太郎でなく犬や猿や雉のように、稀有な特技を活かして活躍した方が、うんと幸せな人も多いでしょう。流されて上ばかり見ていると、自分も周りも疲れてしまいます。
2017/12/15 今でも毎日上達している実感が有ります。但し若い頃と違い、その上達は知識や経験の蓄積によるものでなく、必要として身に付けたものが取捨選択され、再構築された上で成されている気がします。余計な物を捨て去り身軽になって初めて、本当に大切な事に気付き、出来る事が増えていくのかもしれません。
2017/12/14 聡明な上に聞き上手な人との会話は、自分まで聡明になった気分にさせてくれますが、トラック何周分も先で、気を使い並走してくれているのが分かります。聡明で無い上におしゃべりな人との会話は、会話が成立しない上に気分まで悪くなりますが、此方が聡明な聞き上手に成れば、問題は解決できそうです。
2017/12/13 千代鶴是秀さんは「名刀とは一度も実用されず、そのみごとな鍛え肌を目にしただけで世がおさまるほどのものを言うのです」と言いました。そこまででなくても、手にすると身が引き締まり、良い仕事をせずにいられなくなる様な玄能が出来たら本望です。そもそも良い道具とはそういったものだと思います。
2017/12/12 子供の頃から褒められた例が無いので、何故なのかずっと考えていましたが、漸く思い当りました。一般的に、苦労して成し遂げられたことは褒められますが、同じ事を白可笑しくやって出来ても、あまり褒められません。振り返れば人生面白おかしく生きて来たので、何か出来ても褒められないのでしょうね。
2017/12/11 もの作りで上達出来る人は、手先が器用だとか辛抱強く続けられるだけではなく、より上手く出来る方法、より簡単に出来る方法、より楽しく出来る方法を考え続けられる人です。中でも最後までやり遂げる覚悟が認められた人は、より高度な技を期待されることで、より高みを目指すチャンスが巡ってきます。
2017/12/10 好きで得意をやる時と嫌いで苦手をやる時に発揮できる力の差が、私の場合は歴然です。好きで得意は頭が高速回転し、身体は自動運転され周りは止まって見えます。嫌いで苦手は心身が固まり、周りが迫ってくるように思え胸が苦しくなります。実際にそうなるので、嫌いで苦手を選択する余地は有りません。
2017/12/09 楽しく仕事をする為に何をやるかは大切ですが、如何にやるか、誰とやるか、何処でやるかはもっと大切です。そして、誰の笑顔が見たいのかを具体的に想像出来るほど、仕事は楽しめると思います。誰の為なのか、何の為なのかが分からなければ、誰かに楽しみを与えてもらうのを待つだけの人生に成ります。
2017/12/08 低学歴ですが学歴コンプレックスは有りません。学校が大嫌いだし、鍛冶屋に学歴要りませんから。そもそも、幸せに生きるのに学力がそんなに必要でしょうか?学歴コンプレックスなんて、痩せていたら私だってモテるのに、なんて思うのと同程度だと思っています。太っていてもモテる人は沢山いますから。
2017/12/07 嫌いで苦手を我慢してやっても、頭が働かず、行動出来ず、結果が出せません。好きで得意を楽しんでやっている人から見たら、彼らの時間は止まって見えます。嫌な事でもやらざるを得なければ、楽しくやる方法を考えるべきであり、我慢して頑張ることが美徳だと信じているなら、洗脳されている証拠です。
2017/12/06 社会生活では考えを他人に伝える必要が有りますが、考えを思いついたりまとめたりする為には、知識や教養が必要になります。たとえどんなに良い考えでも、伝える術を知らなければ意味が無いので、人との関わりの中でそれを磨く必要が有ります。子供達には学校に通う意味をこんな風に伝えてやりました。
2017/12/05 釣り堀で釣れないからとへそを曲げている人は、本当の楽しみに辿り着けていない人だと思います。魚が居るのかどうか分からない状況なら、諦めてしまうのも無理はありませんが、確実に其処に魚が居る事が分かっていて其れでも釣れないという状況は、難しいパズルを解くようで、とても楽しい筈なのです。
2017/12/04 勝ってはしゃぎ過ぎるのは格好悪いと思います。負けて悔しがり過ぎるのも格好悪いと思います。両者共に勝ちさえすれば幸せに成れると考えているのでしょう。私は勝ち負けの結果と幸せが直接関係するとは考えていません。勝ちからでも負けからでも良い学びを得られてこそ、幸せに成れると考えています。
2017/12/03 金持ちとスカシッペの類似性に気付いてしまいました。金持ちは威張ったり見栄を張ったりしたばかりに、成金だと陰口を叩かれます。スカシッペは臭ったばかりに他人にばれ、嫌な顔をされます。気付かれなければ平穏無事なのに、気付かれた瞬間から気まずくなり、お互いに余計な気を使うことに成ります。
2017/12/02 見られている意識の違いで人は行動が変わりますから、誰にどんな風に評価されたいのかで、出来るものは大きく変わってきます。ですから、喜んでもらいたい人や高い評価を得たい所が明確な程、上達は早い気がします。そもそも、お天道様に見られていると思うだけで、いい加減なものは作れなくなります。
2017/12/01 もの作りの上手い人は何時でも上手くまとめ、作品からはその人らしさが「味」として匂い立ちます。下手な人は作る度に変わり、作品からはその人らしさが「癖」として感じられます。上手い人は高度に哲学や理論を確立させており、首尾一貫して作業出来ますが、下手な人はその必要性すら感じていません。
2017/11/30 未熟な人が舐められないようにと自信満々に振る舞っている姿を見ると、哀しくなります。同じ様な理由で自信満々に見せている人の外見を真似ちゃったのでしょうね。未熟な自分を知り努力を続けている姿こそが、自信満々に見えるのだと思いますが、努力を惜しむ人には、それが分からないのだと思います。
2017/11/29 上手く出来ない時に、それが気になって眠れない人と、寝るのも忘れて夢中で取り組める人とでは、同じ眠らないにしても、得られる成果や幸福感に雲泥の差が有ります。貴方には寝るのも忘れる程夢中に成れる事は有りますか?私には有りますが、寝るのも大好きなので、夢中で8時間寝ることにしています。
2017/11/28 秀でているからと尊大な態度を取る人を見るにつけ、秀でさえすれば尊敬されると勘違いしている人が多いと感じます。そもそも、その秀でた部分に関心の無い人にとっては、単なる無礼な人間にしか見えません。秀でる事と尊敬の間には大きな隔たりが有り、それを埋めるには品格を磨くしかないと思います。
2017/11/27 上手く行かずに苦労をしたが、努力の末に出来る様になったという苦労話を耳にすることが有りますが、きっと自分が好きで選んだ仕事ではないのでしょうね。私は今の仕事を好きで選んだので、出来ない自分を楽しむくらいの覚悟は出来ていますから、「苦労と思ったら負け」みたいな気持ちでいます。(笑)
2017/11/26 お酒を飲むのはこぢんまりしたお店が好きです。自分と周りとの距離感を大切に思っているからです。それは物理的だけでなく精神的にもそうです。そしてお店以上に、そんな気の利いたお店創りの出来るマスターを素敵だと思います。上ばかり目指す人の多い世の中で、丁度良い加減の分かる人は魅力的です。
2017/11/24 結局、趣味より仕事が楽しいのです。嫌いな事や苦手な事はやらない主義なので、自分のやる事はほぼ楽しい事ばかりですが、今の仕事も大好きで得意な上に稼げそうなものが直ぐ目の前に有ったから始めた訳です。ですから、収入が発生するが故に自動的に継続可能になった趣味が仕事なので、楽しい筈です。
2017/11/23 大した設備は無くても、火床と金床と槌と万力と鏨と鋸と錐と鑢を使い、一寸した部品なら作ります。鉄砲も昔は鍛冶屋が作っていた訳で、手作りで結構複雑な物まで出来るのです。ですが、そんなことが出来るとは殆どの人が思っていません。そもそも、火床や金床や槌や万力や鏨や鋸や錐や鑢を読めません。
2017/11/22 とても丁寧に出来ているのに、未完成に見えるものが有ります。手間を掛けた風に見えないのに、完成度の高いものが有ります。例えるなら前者は私の玄能で、後者は幸三郎さんの玄能です。やはり、正しいやり方で数を熟した人には敵いません。永く作り続けることでしか到達出来ない技を、其処に感じます。
2017/11/21 子供の頃、黙々と何かをやっている時に「頑張っているね」って褒められると、全くやる気を無くしてしまいました。その反対に「変な事をしているね」って馬鹿にされても、全然気になりませんでした。今でも何故なのか良く分かりませんが、最近一つ気付いたのです。私が途轍もなくへそ曲りだという事を。
2017/11/20 秀でる人は孤独を愛し、自分を大切にします。一時的に群れることはあっても、それより一人の時間は遥かに長いのです。自分がどの様な人間であり、どの様に生きたいのかを自覚し、他人と比較しません。周りに流されないだけでなく、他人の生き方も認めています。私もそんな風に生きてみたいと思います。
2017/11/19 深く考えて行動している時に、横から口や手を出されて嫌になる事は有ります。聞いた時に答えてくれたらいいのに、無理に教えられる事で思考が止まってしまいます。学校の先生に「俺に教えるな」と言って、酷く叱られたことが有りますが、授業を受ける度に益々バカになっていくような気がしていました。
2017/11/18 納期遅れにより何時までもご迷惑をお掛けしている訳にもいかないので、スタッフを採用育成し、出来るだけ自分にしか出来ない事に集中するようにしています。去年採用したスタッフは順調に育ち、とても役に立ってくれています。玄能も大分出来る様になりましたので、この度は少しだけお見せいたします。
2017/11/17 もの作りも会話も、相手の期待からほんの一寸だけずらしてお答えします。すると相手は一瞬戸惑いますが、深く考えてくれるようになります。相手の期待どおりの答えだと、感心してはくれますが、それで終わってしまいます。次に繋げる為に必要なのは、一寸ずつ上か横にずらし続ける事だと思っています。
2017/11/16 体毛が濃く背の低い脚の短いデブで虐められっ子だった私は、貯金をはたいて身長の伸びる秘密の教材を購入したりしましたが、あまり伸びませんでした。世の中は体重、体形、体毛など様々なコンプレックスを煽り、儲けようとする商売で溢れていますが、これでは子供たちの虐めが無くなる訳が有りません。
2017/11/15 私の様に体毛も顔も濃く、学歴も収入も身長も低く、座高とコレステロールは高く、夏は股間がかゆくなり、根暗で子供の頃は毎日のように虐められフラフラと下校していた様な人間でも、結構普通に生きています。世の中、ネガティブに捉えられていることの殆どは、大したことの無い事ばかりなんですよね。
2017/11/14 元気を出せと言われてもこれが精一杯です。元気がなくて困ったことも有りません。元気がなくても何でもやりますから御安心ください。気性は激しい方なので、この位で丁度良いのです。却って、矢鱈と元気に明るく振る舞っている人を見ると、精力を吸い取られるようで萎えます。元気ってとても厄介です。
2017/11/13 苦労は買ってでもしろなんて、冗談じゃありません。そんなもの買わなくても、何でも真剣に取り組めば苦労するものです。好きで得意を極める時でも、道程で現れる様々な問題に対処する苦労は付いてきます。ですが、夢中で出来る事なら苦労は感じないので、苦労を苦労と感じない事を見つけろと言いたい。
2017/11/12 どっしり構えたいなら、鈍感さを目指すのではなく、繊細さを鍛える必要が有ると思います。親密になりたいなら、ベタベタするのではなく、適度な距離を置く必要が有ると思います。成長させたいなら、教え込むのではなく、放って置く必要が有ると思います。多くの場合に、順番を間違えている気がします。
2017/11/11 完成品の精度は火造り時点で決定すると言っても良いので、火造りの寸法精度は0.1mm以内を目指しています。完成後0.1mm以内に収まっている事は稀ですが、それを目指さなくては到達できない領域が有ります。難しそうに聞こえますが、金属組織を整えつつ寸法精度を高めていく作業は、とても楽しいのです。
2017/11/10 挑戦したり継続したりすることにモチベーションは要りません。勝ちたい気持ちや悔しさなども全く必要ありません。勝敗や出来不出来にこだわるから、恐れや不安が頭をもたげてきます。頑張ろうなんて思うから、身体や精神に余計な負担が掛かります。未知なるものへの探求心さえあれば、何も要りません。
2017/11/09 玄能を作り始めて最初にやったのが、売れ続けている物の分析です。何故その外形なのか?何故そのヒツ穴なのか?何故その硬さなのか?その「何故」を一つずつ深堀することで、玄能に求められる要素が見えてきます。すると、何処をどの様にすればいいのか分かり、初めて進化とアレンジが可能になります。
2017/11/08 悲しいのも嫌ですが、自分の喜びが他人の悲しみの上に成り立つのも嫌なのです。だから子供の頃から競争が大嫌いでした。人の能力の些細な一部を比べ、勝ち負けを競って何が楽しいのかも理解出来ませんでした。私が変人なのは承知していますが、何でも勝ち負けで判断するのは人を不幸にすると思います。
2017/11/07 やりたい事は誰にも相談せずに始めてしまいます。相談して得られるものは殆ど無いからです。学校では先生に、職場では上司に相談を要求されましたが、多くの場合には邪魔されるだけでした。世の中は他人に影響力を及ぼしたい人で溢れているので、始める時は一人で、仲間はその後で集めるのが得策です。
2017/11/06 本日は道具作りに精を出しました。玄能も道具ですが、それを作る道具は玄能を作るよりも遥かに難しく大変です。ですがその道具さえあれば、とても楽に早く丁寧な仕事が出来る訳です。最初に手間を掛けて準備する習慣さえ付けてしまえば、それ自体が訓練にもなり、楽も出来、益々良い物が出来るのです。
2017/11/05 大好きな事を仕事にした筈なのに、飽きてしまい好きでなくなる人が居ます。飽きるのはその分野での自分の進化が止まっている証です。停滞は退化と同義であり、日々変化を加え進化させることでしか、大好きでい続けられません。大好きでい続けるのは、嫌いな事を我慢してやるよりも遥かに大変なのです。
2017/11/04 頭が良くなかったので集中力を鍛えましたが、これが楽しいのです。身体が弱かったので少ない力で出来る工夫をしましたが、これも楽しいのです。貧乏なのでお金が無くても出来る方法を考えましたが、これまた楽しいのです。何も持ってなくても、人生は充分に楽しめることを子供の頃から知っていました。
2017/11/03 朝5時に起き、1時間掛けて釣り堀に行きましたが、混雑しそうだったので帰ってきました。混雑しても釣りが出来ない訳ではないけれど、人混みは我慢できません。その時に気づきましたが、私が何かを諦めた記憶が無いのは、「出来ない」ではなくて「やらない」と見切りを付けられるからだという事です。
2017/11/02 円く穏やかに成る老人と我儘で凶暴に成る老人の違いは、こだわりを捨てられるかどうかの違いです。若い頃に気力体力で負けたことの無い人でも、加齢と共に負けも多くなります。その時になり若い人に頭を下げられれば、こだわりは一つ捨て去られ、許され愛される老人に一寸だけでも近づける気がします。
2017/11/01 結果として現れたものに固執し形ばかり真似てみても、行きつく先が有りません。それが導き出された過程にこそ本質が有るというのに、そこに気付いていないからです。誰かがやっている事を見て、自分ならもっと上手く出来ると、深く考えもせずに真似てしまう様では、人生で迷子になってしまいそうです。
2017/10/31 鍛冶仕事は科学で証明され尽くしたと言う人が居ます。一方で鍛冶仕事は未だ謎だらけだと言う人が居ます。前者は公式を使って導いた答えに満足してしまう人で、学生時代は優等生だったかもしれません。後者は公式の導き方にまで興味を持たずにいられない人で、学生時代は天才か問題児だったと思います。
2017/10/30 修業期間を一通りの技術や技能を身に付けるだけの時間と捉えてはいけません。仕事と真正面から向き合い、それを最後までやり遂げる覚悟を養う期間でも有ります。覚悟が出来ていないと目先の欲で気持ちがぶれ、稚拙なものを派手に宣伝して売るようなことを始めてしまいます。修行の意味は奥深いのです。
2017/10/29 鍛冶仕事で作られた物は、使い込む程に使用者の手に馴染み、風合いも味わい深くなっていきます。最近ではアンチエイジングが流行り、老いを拒絶する人も増えましたが、老いは受け入れて楽しむくらいでないと、何時までも成熟できません。物も人間も若々しいままより、成熟した方が格好良いと思います。
2017/10/28 自分の仕事が上手いと思った事は有りませんが、身体の使い方や道具の工夫は上手いかもしれないと思う事が有ります。50代半ばにも成り、身体も相当に弱ってきているはずなのに、以前と変わらず仕事が出来ているからです。元々身体が強い方ではなかったので、却ってそれが工夫を促したのだと思います。
2017/10/27 上手い人とそうでない人では、同じ物を見ても全く捉え方が違います。上手い人ほど多くの情報を正確に引き出すことが出来るからです。百聞は一見にしかずと言うけれど、下手な人には、目の前に有る物すらよく見えていません。そして、上手く成る人とそうでない人の一番の違いは、やはり目の付け所です。
2017/10/26 毎日同じことを繰り返しているだけで上手く成れると思ったら大間違いです。より良いやり方を考案し続け、毎日少しずつでも変化させていかないと上手く成りません。魚を与えず釣り方を教えろと言いますが、上手く成りたかったら、釣り方は教えてもらうのではなく、自分で考案し続けなくてはいけません。
2017/10/25 実績や実力が有る訳でもないのに、矢鱈と目立ちたがる人が居ます。実績や実力が有れば自ずと目立つ筈ですから、無理に目立とうとすること自体が無能を表しています。せめて努力する姿勢くらいは見せてもらいたいものですが、其れすら期待できない相手に関心が湧きません。選挙の度に考えてしまいます。
2017/10/24 二点の刃物を顕微鏡や硬度計で検査して同じ結果が出ても、使うと全く性能が異なる事が有ります。同じ様に見えても作り方の違いにより、検査機器では判別し難い違いが有るからで、それは美味しそうに見える激マズ料理が有るのと似ています。料理も鍛冶も、良いレシピを考案できる人が上手い人なのです。
2017/10/23 好きで得意な事は出来るだけ早く始めてだらだらやるのが好きです。嫌いで苦手な事はとっとと初めてさっさと終わらせてしまいます。前者は時間を掛ける程に良い結果に成りますが、後者はどんなに頑張ってもろくな結果に成らないからです。それにしても「頑張れ」って、押付けがましくて嫌な言葉ですね。
2017/10/22 鍛冶の世界では作業が上手くいかず、心を病んでしまう人も少なくありません。そんな苦労を乗り越えて良い物を作り出せば、美談に成ります。ですが私も悩むことは有りますが苦労を感じていません。好きで得意を仕事にしたお蔭で、高い壁も無意識に越えているのでしょう。だから、全く美談に成りません。
2017/10/21 地元の鍛冶屋から「自分達は特別な存在であり、支援されてしかるべきである」と聞いた時には驚き呆れました。他の業界に比べ採用が特別に難しく、育成にも手間と時間が大幅に掛かるとも考えているようです。ですが、自分達を特別だと勘違いし、変わるべきは周りだと思っている限り、何も変わりません。
2017/10/20 思い通りに成らない相手に対し、怒ってしごく場合も、注意して見守る場合も、直後の成果に大差はない気がします。違うのは、前者は恨みが募り、後者は信頼が増すことで、それは時間と共に成果として現れてきます。怒らないと舐められてしまうという人も居ますが、その様な人は何をしても舐められます。
2017/10/19 新人さんが下手くそな作業をしていたので手本を見せたところ、直ぐに出来る様になりました。本人は出来ると思っていなかったようで、出来た事に驚いていました。人は出来ると気付かないと、出来る事さえ出来ないものですが、出来ている自分の姿を想像出来さえすれば、結構な事まで出来るものなのです。
2017/10/17 仕事の最中にふと考えてしまいました。難しくて誰もやろうとしないこんな仕事を、何故こんなにも楽しく出来るのだろうかと。もの作りが大好きなことも理由の一つでしょうが、誰も出来そうにない事なら競争に成らずに済むと考えるからでしょう。私の場合は競争しないことが上達を促しているといえます。
2017/10/16 物作りの上手い人の動作は繊細かつ丁寧で滞りがなく、見ていて惚れ惚れします。そこで、上達を目指し上手い人の動作を真似てみても、人其々に心や身体に違いが有る為に上手くいきません。大切なのは、見えている動作の意味を理解し、自分に合った方法に変換することで、上手い人はそれが得意なのです。
2017/10/15 年を取ると時の経つのが早いというけれど、一年はとても長く感じます。つい先日の事ですら、随分と前の事のように感じます。楽しい時間があっという間に過ぎることも無く、充分満足できます。それは有意義に時間を使えているからなのかもしれませんが、物忘れが激しくなっただけかもしれません。(笑)
2017/10/14 政治家は苦手です。群れるのが嫌です。競争は大嫌いです。見え透いた便宜はお断りします。威張るのも威張られるのも嫌です。その訳は、自分の信念を曲げることなく、冷静に活動できるポジションの維持を心掛けているからです。そして何より一番大切なのは、実力を付けて自立することだと思っています。
2017/10/13 信用がお金を生む時代に成ったと言われますが、職人の世界は昔からそうでした。現状は下手くそでも精進している事が見て取れれば、お客様は成長を期待して出来たものを買ってくれました。正に信用がお金を生んでいる訳です。工房を訪ねても何時も留守にしているような職人は、買ってもらえないのです。
2017/10/12 最初から手取り足取り教えては、感性を鈍らせてしまいます。最初はやりたいようにやらせて放って置くのが良いと思います。言ったとおりにやらないからと、怒ったりしごいたりしたら、信頼関係さえ失ってしまいます。先ずは辛抱して、感性を研ぎ澄ますことから始めないと、取り返しがつかなくなります。
2017/10/11 以前は、理解出来る程度の事を見聞きし、自分の考えを再確認して満足していました。現在では、理解出来ずに違和感を持ったり腹が立ったりした時に立ち止まり、深く考えるようにしています。何故なら、今迄の自分が否定したくなる事の中にこそ、成長のヒントが隠されている事に気付いちゃったからです。
2017/10/10 ある瞬間に其れまでとは世界が変わって見えることが有ります。その新たな世界は今迄の延長線上にはなかったものです。目の前の事だけを必死にやっていても世界は変わりません。違った価値観で生きている人との出会いで化学反応が起き、目の前の霧が晴れるように、見えていなかったものが見え始めます。
2017/10/09 人生を飛躍させるスイッチを発見する可能性は、思考の質と量に比例する筈です。ならば、無意識に四六時中考えてしまう好きや得意の中にこそ、それは見つけ易い筈ですから、自分にとっての飛躍が何なのかを楽しみながら定義し続け、そのスイッチが目の前に現れた時に迷わず、それを押せばいいだけです。
2017/10/08 目的を達成する為に必要ならばモノを手に入れますが、他の理由で欲しくなる事は殆ど有りません。美味しい物は大好きですが、不味くなければそれで結構です。服は自分で買う事が稀で、有るものを大切に着ています。何だか味気ない人生に聞こえますが、其れでも充分心豊かに生きている実感は有るのです。
2017/10/07 もの作りに手先の器用さは必要ですが、正しい作り方を考え出す力はもっと大切です。どんなに手先の器用さを活かして精度を上げようと、それが間違った作り方であれば、精度の高い間違ったものが出来上がります。多少不器用でも、正しい作り方で完成させることが出来る人が、上手い人なのだと思います。
2017/10/06 上の上と中の上や、上の中と中の中は、素人目には区別が付きにくいものです。上の上を目指すには、中の上より見劣りのする上の下や上の中を経なければいけませんが、多くの人はこれに耐えきれず、中の上で成長が止まります。上を目指す時の一番の壁は此処に有り、それに対する答えがその人を表します。
2017/10/05 私も静かに暮らしたくて、その為の努力を続けてきた気がします。周りは絶対に失敗すると言いましたが、好きや得意を活かす方法や、嫌いで苦手な事をやらなくて済む方法を考え続け、実行してきました。失敗も沢山しましたが、今ではとても心穏やかに暮らせています。静かに暮らすのも楽では有りません。
2017/10/04 うちの新人さんにどんな風に生きてみたいか聞いたら「静かに暮らしたい」と言いました。世間の多くが目立ちたい、有名に成りたい、贅沢をしたいと我武者羅ですが、煽られて我を忘れているだけに見えてしまいます。馬鹿騒ぎばかりの世の中では、静かに暮らすことが一番の贅沢かもしれないと思いました。
2017/10/03 売るものを考え設備投資し、材料を仕入れて作るのは、お金も手間も掛かり大変ですが、しなければものは出来ません。採用して教育するのもお金と手間が掛かりますが、しなければもっと大変になります。苦しくても先に投資しないと、何も始められないどころか、今やっている事さえ続けられなくなります。
2017/10/02 若い頃に克服出来ていた筈の苦手が、最近ぶり返してきました。生臭いものや酸っぱいものが、また食べられなくなりました。少しは耐えられた人混みも、我慢出来なくなりました。きっと、克服出来たと思い込みたかっただけなのです。多少の我慢は出来ても、嫌いなものは好きに成れないのかもしれません。
2017/09/29 ゲリラな人生を歩んできたことに、今さら気付きました。多数決で物事が決まる社会では、私の様な変人の意見は日の目を見ず、何時も息苦しく生きた心地がしません。そこで気持ち良く生きる為に、数少ない気の合う仲間と人知れず活動することに成ります。少数派には、ゲリラな戦い方が向いているのです。
2017/09/28 物心付いた時から競争が大嫌いで、勝敗の付くものからは距離を置いて来ました。ですから運動会は大嫌いで、勝つ事に拘らず負ける事は苦に成らず、臆病者と罵られても平気でした。それが何故なのか分からなかったのですが、他人の敗北の上に成り立つ自分の幸せに、疑問を感じていたからかもしれません。
2017/09/27 有触れたものを有触れた方法で売ったり、有触れたものを稀な方法で売ったり、稀なものを有触れた方法で売ったりと、商売のやり方にも様々有り、其々に長短が有るみたいです。私の様な知恵や金が無く引き籠りで競争の大嫌いな者にとっては、稀なものを稀な方法で売るしか生きる道は無いと思っています。
2017/09/26 若い頃は広く浅い関係で生きていましたが、今では狭く深い関係で生きています。様々な人達とお付き合いしてきたので、人を見る目を多少は養えたからかもしれませんが、本当に良い人達とお付き合い出来ており、とても楽しく穏やかで居られます。ですから、人生は人との出会いで決まると確信しています。
2017/09/25 周りに流され責任を他人に押し付けていれば、安心して無責任に生きて行ける筈なのに、ストレスは溜ります。自分の頭で考え行動し、全ての責任を自ら負えば、不安と責任に押し潰されそうになる事も有るけれど、意外とストレスは溜まりません。人生の手綱を握っていれば、ストレスは溜まり難いのですね。
2017/09/24 作るものが捻じれたり曲がったり歪んだりしていても、気付かない人が居ます。ですが、人の眼は左右に一つずつ付いているので、縦のものを横にしたり斜めにしたりすれば、見えていなかった狂いに気付くことが出来ます。そして一旦気付いてしまえば、気になって仕方なくなり、勝手に直し始めるものです。
2017/09/22 好きな事でも飽きるのは、其処から得るものが無くなったからではなく、其処から新しい何かを見出す能力が枯れたからです。其処に目新しい物が無いのではなく、ただ見つけられないだけなのです。即ち、それは自分に向いていない訳ですから、飽きるか飽きないかは向き不向きを測る指標になる気がします。
2017/09/21 赤ちゃんは何も教えなくても色々と挑戦して覚えていくのに、多くの人間は何時からか自発性を失います。学校が悪いのか、社会が悪いのか等と色々と考えてみましたが、同じ環境でも様々な人が居るので、きっと本人次第なのでしょう。そもそも皆が自発性を持っていたなら、何もまとまらない気がしました。
2017/09/20 向いていると思う様々な事に挑戦し、本命を絞り込み死に物狂いでやれば、大抵の事は出来ますが、何時までも死に物狂いでは死にます。それを避けるには、既存の仕事は後継者に贈り、自分はさらに高みを目指せばいいので、それが出来る現代の鍛冶屋の新しい仕組みを作り、伝統を繋げたいと思っています。
2017/09/18 遅ればせながら「のだめカンタービレ」を読んでいますが、示唆に富み、とても勉強に成ります。特に印象深いのは、教える側に教える為の理論が必要なのは当然として、教わる側にも教わる為の理論が必要な事がよく分かります。然るべき場所で然るべき人に教えを受ける事で、初めて夢は実現するのですね。
2017/09/17 小さな玄能作りでは一寸したミスが即お釈迦に繋がります。とても神経を使うため、普段にも増して心身共に整えておく必要が有るのに、価格は大きな玄能に比べて格段に安いのです。ですから、精神的にも辛い作業に成りますが、その繊細な作業は確実に自分を鍛え上げるので、楽しんでやる様にしています。
2017/09/16 教える事を最小限にして技術を盗ませる場合でも、盗まれる側が何も準備しなくていい訳では有りません。見る度にやり方が違ってはお手本に成りませんから、作業がぶれない様に理論を詰め、自分を鍛えて、何時でも緊張感を持って作業する必要が有ります。口で教えるより盗ませる方が大変かもしれません。
2017/09/15 水が100℃を超えると液体から気体に変わるのと同様に、鋼の温度が1℃適温から外れただけで、良い焼きは入りません。上達するにつれてこの温度調節は上手く成りますが、より良い物を作ろうとより微妙な調節を試みて失敗することはよくあります。この克服を続けるには、楽しむ以外にない気がします。
2017/09/14 影響力を及ぼせない事に不満を抱いたり、何とかしようと努力したりしても無駄です。だって、私の身長はもう伸びませんから。ですが、体重なら努力さえすれば調整出来るので、出来る事をやれば良いと思っています。人は変われると言っても、出来ない事は沢山有ります。因みに私、身長縮みました。(笑)
2017/09/13 自信をつける為に挑戦すると、出来ない自分が露わになり自信を失います。そこで奮起して挑戦を続けると、上には上が有る事が分かり益々自信を失います。ですが、自身が無いからと挑戦し続ける人は、周りから見たら溌剌として自信が有りそうに見えます。結局、自信なんてものは幻想なのかもしれません。
2017/09/12 他人に舐められない努力をしている人が居ることに驚きました。威圧的な態度を取ったり、矢鱈と大声でしゃべったりするみたいです。見ていて可笑しくなりますが、頑張っています。そんな暇が有ったなら、多くの知識や美しいものに触れて溌剌としていた方が、ずっと舐められない人生を送れる気がします。
2017/09/11 自信が有ると公言している人を見ると、おっちょこちょいだったりします。周りから見て自信満々に見える人も似た様なものです。では真に自信を持っている人とはどんな人なのでしょうか?あまりに気負い無く自然体で居るために、周りが気付かないどころか、本人自身も気付いていない様な人だと思います。
2017/09/10 やりたいから始める筈なのに、いつの間にか自信が有るとか無いとか言い始めます。私は自信の有無を動機にすることは無いので、そもそも自分にとって自信が必要なのかさえ分かりません。自信や自己肯定感が大切と言いますが、そんな言葉を意識しなければ、もっと楽に始めたり続けたり出来る気がします。
2017/09/08 情熱も才能も有るのに、それを活かせず空回りしている人が居ます。活かしてくれる人は居る筈なのに、巡り合えません。きっと、支援者は目を光らせて此方を品定めしているのでしょうが、此方からはそれに気付けません。見えない支援者から声を掛けてもらうためには、大それた準備と覚悟が必要でしょう。
2017/09/07 天才は有る部分が突出する代わりに何かが欠けているので、欠けた部分のみが目立てば変人と呼ばれます。一般人は天才の突出した部分を理解出来ないため、欠けた部分のみを見て変人と呼び、代わりに誰もが理解出来る程度の一寸だけ優秀な人を尊重します。その結果、多くの天才児が病気扱いされています。
2017/09/06 興味有る分野で誰もが認める変人が居たなら、是非会ってみるべきです。変人と呼ばれる人の中には真に変な人も居るけれど、他人の理解の及ばない高度な領域で活躍している人も少なくありません。私の師匠は地元で変人扱いされていましたが、全く気にせず、他人の理解を越えた仕事を熟し続けてきました。
2017/09/05 技能は教えるものではなくて盗むものだとか、丁寧に教えなくてはいけないだとか様々言われますが、教えられた人は教えられないと出来なくなり、盗んだ人は自分で考えて行動出来る様に成るだけです。また、早く覚えさせるには教えた方が良いし、後々大きく飛躍させたいのなら教えなければいいだけです。
2017/09/04 他人を批判したくなった時に、もしかしたら自分が無知なだけかもしれないと思えば、冷静になれます。自分がいわれのない批判を受けた時に、相手に悪意が有るのではなく、良く知らないだけだと思えば、気も楽になります。実際にそうである場合が多いのに、有りもしない事に怒ったり怯えたりするのです。
2017/09/03 頭の良い人の思考は、興味の対象に対し離れたり近づいたり、広げたり閉じたりと振り巾が大きく、且つ速度もとても速い気がします。運動神経の良い人と同様に、自由に思考筋肉を繰れる人なのでしょう。ならば頭を良くするには、何を学ぶかよりも、如何に学ぶべきかを先ずは訓練する必要が有りそうです。
2017/09/02 出来ない時に一旦やめて放っておくと、再開した時に出来る様になっていたりします。やらない間に思考が再構築されるからでしょうが、再構築には知識の引き出しの多い方が有利です。ならば、出来るだけ多岐に渡る経験を積んだほうが良いはずなので、副業を始める事が本業を強化することに成るはずです。
2017/09/01 バイク競技をしていた若い頃のことです。小さな岩を乗り越えるにもとても多くの学びが必要だと言ったら、そんなちっぽけな事は止めて全国を旅して学べと言われました。目の前に有るちっぽけなものからでも充分に深く学べるというのに、なぜ人は遠い所に学びを求めるのでしょうか?勿体ないと思います。
2017/08/31 子供の頃、もの作りや魚釣りと言った根気と集中力を必要とする行為の虜に成りました。ですが、大人は子供に周りと同じ事をさせることで、違った種類の根気と集中力を訓練します。前者は感性を研ぎ澄ます方向に、後者は感性を鈍麻する方向に向わせますが、不思議と後者に向いた人の方が褒められました。
2017/08/30 出来ない人に向って恫喝やしごきをするのは、何故なのでしょうか?しごきによる訓練は、良い意味で忍耐強くなるのではなく、元々鈍いか、徐々に鈍くなり最後まで耐えられた人だけが上達する仕組みに思えて成りません。北風と太陽の様な良い寓話が有るのに、恫喝やしごきが無くならないのが不思議です。
2017/08/29 生半可に出来た時に、うっかり満足してしまう事が有りますが、予防は簡単です。先ずは自分が思う最高を目指します。成長して目が肥えて来れば、自覚できる最高は更新されるはずなので、次にはそれを目指します。これを繰り返すことで簡単には満足できなくなり、何より、誰とも競争せずに上達できます。
2017/08/28 うっかりしていると、いつの間にか競争させられています。競争は人を夢中にさせますが、それって本当に自分のやりたいことなのでしょうか?与えられたルールに則り生きていれば、皆と同じで安心できますが、自分にとって本当に大切な事を考える機会も、やる切掛けも失う事に成るので、競争は嫌いです。
2017/08/27 急ぐことが苦手です。早めに準備を始めて、タップリと時間を掛けてやらないと気が済みません。毎日少しだけでも関わり、一寸ずつ変えてみる事を繰り返すのです。急かされてやるよりも、そのやり方の方が、結局は早く出来る事さえ有ります。この140文字のコラムも、そんな気持ちで毎日続けています。
2017/08/26 知識や技能を深める際には、その道の達人に師事するべきです。たとえ今は理解出来そうになくても、自分の遥か上を行く人の考えに触れることで、世界は大きく変わって見え始めます。ですが多くの場合は、自分が理解出来る程度の一寸だけ上手い人に師事して、少し上手く成っただけで満足してしまいます。
2017/08/24 人を雇い時間に余裕が出来たので、考えたことの無かった事を考え始めました。ものの見え方がまるで変り、今迄と同じでは居られません。人を雇わなければ絶対に有り得なかった現象ですが、新たな進化の予感に胸が高鳴ります。分かったつもりでいても、やらない限りは絶対に気付けない事は沢山有ります。
2017/08/23 伝統工芸品の業界は、今迄のやり方では先が見えています。たとえ新しい方法で宣伝しても、直ぐに真似され目立たなくなります。最近ではマスコミ利用の宣伝が持て囃されましたが、既に飽きられたようです。他人を雇い育てられる様な永続的な組織にするには、新しい職業を作るくらいの気持ちが必要です。
2017/08/22 20年程前に通販サイトを立ち上げ、作ったものを売ってみたことが有ります。当時はネットで販売する人が少なかったせいも有り、随分と売れたものです。ですが、やり始めて直ぐに面倒臭くなり、止めてしまいました。やっていて楽しくないのです。その後は作ることに専念していますが、飽きないですね。
2017/08/21 子供の頃から体毛が濃いとかチビだとかと馬鹿にされてきましたが、全然気になりませんでした。だって仕方ないじゃない。そもそも、そんなどうでも良いことに不満を抱えて悩むのは、時間が勿体ないです。自分のやりたいことに情熱を傾け、それにエネルギーを使った方が、絶対に得で幸せじゃないですか。
2017/08/20 年を取り記憶力が落ちるのは、これ以上覚えなくていいし、もう忘れても良いよという神の思し召しです。体力が落ちて出来ない事が増えるのも、もうやらなくても良いよという思し召しです。分からない事や出来ない事は、他人にお願いすればいいだけです。そしてお願いされた人が、自然に育っていきます。
2017/08/19 職人にこだわりは大切と言われますが、年を取り益々こだわりが強くなり頑固になっていく人を見ると、背筋が冷たくなります。こだわりは多いと、それに縛られ身動きが取れません。こだわりはどんどん捨てて、それでも残ってしまうほんの少しのこだわりだけを大切にすれば、軽やかに生きて行けそうです。
2017/08/18 新人さんは時々失敗もするけれど、素直に謝り改善する姿勢を見せるので安心です。始業前に説明すれば、放っておいても自分で動いてくれるので安心です。何よりも、毎日楽しそうに仕事をしてくれるのが一番の安心です。炊事洗濯掃除も上手いので安心ですが、お蔭で結婚する様子が全く無いのが心配です。
2017/08/17 伝統工芸品の様に名品をめざし精進する仕事も面白いですが、過去に無かったものを新たに作り出すことにも興味が有ります。一寸見ただけでは、何に使うのかさえ分からない様なものです。商品開発や売り方も過去に無かったやり方で、趣味なのか仕事なのかさえ分からない事をやってみたい気がしています。
2017/08/16 受け入れ難く感じた時には、単なる自分の無知を疑うことも必要です。もの作りでは意外な結果になることも多く、それを受け入れずに前に進むことは出来ませんが、私生活では受け入れ難い事を拒否しがちです。もしかしたら自分が無知なだけかもしれないと思えたなら、それだけで大きな進歩だと思います。
2017/08/15 出来そうに見せている人ほど自信の無い事を知っています。ことさらに派手な事をして目立ちたがる人程とても小心な事を知っています。本当に出来る人は出来そうに見せません。あまりにも軽やかすぎて、目立ちもしません。出来そうに見えたり目立ったりする人が凄い人だと考えるのは、幻想にすぎません。
2017/08/14 流れる様に手際よく事は進められます。全ての動作が意味を持ち、過不足が有りません。あまりにも自然に行われるので、殆どの人はその凄さに気付きません。左様に、能力が上がる程にその実力は気付かれ難く、評価も得難いので、自問自答出来る人でないと、その道を究めることは難しいのかもしれません。
2017/08/13 多くの人の協力の下に子供は生まれ、保育園や幼稚園、そして様々な学校教育を経て成長して行きます。もしもそれを一人でやろうとすれば、膨大な能力と労力が必要になります。もの作りも同様に、得意を持ち寄りチームを組んでやれば、より良い物をより効率的に作り出し、お客様にお届けできるはずです。
2017/08/12 世の中の殆どの事はままならないと知りながら、急に降り出す雨に舌打ちしたくなったりします。ですが、雨が降ったら素直に傘をさせばいいし、たまには雨に濡れる事で、新たな発見をするかもしれません。ままならない事を嘆くより、軽やかにかわし、其れさえ楽しめる様になれたらいいなと思っています。
2017/08/10 好きで得意を見つけることが、豊かな人生を送るために大切です。その為に様々な事に挑戦し、好きや得意になりそうもない事は、出来るだけ早く見切りを付けたいものです。大切なのは、諦めるのではなく見切りを付けるという事。広い視野を持っていれば、軽やかに見切りを付けて次の挑戦に向えそうです。
2017/08/09 やりたい事が分からない人は、何時から分からなくなったのでしょう?子供の頃なら、大人達に咎められようと校則で禁止されていようと、やりたいことをやっていた筈です。私は子供のままジジイになり、相変わらずやりたいことだらけなので、やりたい事が分からないと言うこと自体が、全く分かりません。
2017/08/08 同じことをするにも、我慢して嫌々する人と軽やかにする人とでは、人生の密度が大きく異なります。即ち同じ寿命であっても、軽やかに生きる人は、そうでない人の何倍も長生きしていることに成ります。ですから、長生きの為に何かを我慢したりせずに、やりたいことは軽やかにやっていきたいと思います。
2017/08/07 非難したくなったり、目をそらして逃げ出したくなったりする様な状況でも、さらりと前向きに対応してしまう人が居ます。あまりにも何事も無かったかのように対処するので、問題が起きている事にさえ、周りの人は気付かなかったりします。きっとそういった人達が、達人と呼ばれるようになるのでしょう。
2017/08/06 性格は自発的な行動よりも、反応的な行動によく現れると思います。目の前で起きていること自体は良くも悪くもなく、ただの現象に過ぎないのに、人はそれに自分の性格を反映した理由付けをして反応します。下衆の勘繰りなどするつもりはなくても、反応は如実にそれを表してしまうので、おっかないです。
2017/08/05 相手のミスを攻め立てる人がいますが、そんな風にして人を辱める行為に、何の疑問も持たないのが不思議です。大人達が恐怖で人を動かす行為を、子供たちは日常的に目にしているので、いじめが無くならないのは当然です。相手に恐怖を与えること自体が悪事であることを、大人達は自覚するべきでしょう。
2017/08/04 鍛冶仕事では、加齢に伴う身体の衰えを受け入れることで、より洗練された動きへの移行が可能になります。衰えを筋力増強で補うのではなく、身に付けた技能をより楽に正確に活かせるように、やり方自体を進化させ続けるのです。年を取るほどに、足す事より活かすことが大切になってくる気がしています。
2017/08/03 玄能鍛冶になる前は「早くしろ、頑張れ、ペースを上げろ」と周りから責められました。玄能鍛冶を目指してからは「焦るな、無理するな、ペースを保て」と指導されています。どちらが正しいとか間違っているとかを言いたいのではなくて、様々な生き方や考え方が有る事を分かってもらいたいだけなのです。
2017/08/02 巧遅は拙速に如かずという言葉が大嫌いですが、良い物を作るために際限なく時間を掛けるのも馬鹿げています。与えられた制限時間内で最善を尽くすことが大切で、それを繰り返すことで、自然と早く出来る様になります。その制限時間も、他人に決められるのでなく、自分で決めることが大切だと思います。
2017/08/01 腰痛でダウンしていた新人さんが出勤してきました。そうならない様に予防法をアドバイスしていましたが、真に受けていなかったようです。ですがようやく今になり、予防の必要性を感じているみたいです。なってみて初めて分かる事は沢山有るので、予防の習慣を付ける良いチャンスだと言ってやりました。
2017/07/31 未熟者は独学では上達できません。上達の仕方が分からないからです。自分の上達に何が必要で、何をなすべきか判断する場合でさえ、たとえ自分を客観視できても、客観視している自分が未熟者であるが故に、正しい判断は出来ないはずです。そもそも上達の仕方が分かっていたら、独学などしないでしょう。
2017/07/30 鍛冶職人と鍛冶屋の違いは、前者は目先の要望に沿った任務の遂行を求められ、後者は持てる資源を活かし世の中に貢献する、広い視野と洞察力を求められることです。言わば前者は従業員としての資質であり、後者は経営者としての資質ですが、千代鶴是秀さんや長谷川幸三郎さんは、後者だったと思います。
2017/07/29 人を雇って世界が違って見えてきました。まずは此方の行動に対する反応を確認でき、自分を客観視できます。させていることは客観視できるので、作業内容を改善出来ます。一人ぼっちじゃなくなり、寂しくなくなります。力仕事は任せてしまいます。何より、守りを攻めに転ずる希望と勇気が湧いてきます。
2017/07/28 うちの新人さんは、私の玄能を見本に作業をしていますから、傍目には大変そうに見えます。ですが、彼は私の玄能以外をよく見たことがないので、見本通りに作ろうと黙々と作業します。そして面白い事に、なんとなく出来てしまうから不思議です。余計な知識がないが故に、素直に仕事が出来るのでしょう。
2017/07/27 意識しているかどうかに関わらず、考えている時間と深さに比例して、上達速度は変わってきます。ですから、考えるのも嫌で忘れてしまいたいことは、上達するはずが有りませんが、簡単に出来てしまい軽く考えてしまうことも上達しません。出来たつもりで深く取り組もうとしないから、上達しないのです。
2017/07/26 どんなに喧嘩別れしそうな時でも、別れると決まったら、笑顔で別れたいものです。例えば、前職を止める時には腸が煮えくり返るようでしたが、笑顔で退社したお蔭で、今でもお付き合いが出来ます。一方的に仕事を中断された協力工場さんとも、笑顔で別れたお蔭で、再びの御縁でお付き合い出来そうです。
2017/07/25 ある分野で抜きん出るには、芽が出そうもない分野を早く見切る必要が有ります。ですが、芽が出そうかどうかはある程度やらないと分からないので、早く見切り過ぎるのも問題です。ですから、やる前に期限を切ってから始め、期限が来た時点で、楽しく続けられそうだったら、続ければいいと思っています。
2017/07/24 子供の頃から文章や絵が下手で、練習しましたが上手く成りませんでした。ですが状況が変わり、ワープロやCAD(コンピュータによる設計支援ツール)が誰でも使える時代に成り、私もそれらを使い、のびのびと文章や絵をかくことが出来ています。やり方を一寸変えるだけで、出来る事ってありますよね。
2017/07/23 職人の暗黙知を言葉や文章に出来るのかと問われれば、誰もが直ぐに理解出来る表現は出来ないと思っています。ですが、技術的な面だけでなく、それが生み出される背景を分かりやすい言葉で表現し続けることで、相手の理解を促すことは出来ると思っています。ですから、私は毎日発信し続けているのです。
2017/07/22 玄能は良く効くという効率を先ずは求められ、それを追い求めていくと姿形も良くなり、人はつい手を伸ばしてしまいます。対照的に、世の中には何の役に立つのかさえ全く想像できないものも多く、つい手を伸ばしてしまうけれど、その理由さえ分からない物で溢れています。ハンドスピナーは正にそれです。
2017/07/21 ヒツ穴の小さな玄能は良く効きますが、精度高く明いてないと、挿げた木柄に負担が掛かり折れやすくなります。ですが、精度高く明けることは難しいため、大きなヒツ穴の玄能が出回ることに成り、そこに挿げられる木柄は太く折れにくいので、使いやすいと評判になったりしますが、あまり効かないのです。
2017/07/20 人生をコントロール出来ている人は、時に迷走しても、間違いなくコントロールを取り戻します。鍛冶仕事も同様に、良い品物を作ろうと一寸工夫しただけで、自分が何をやっているのか解らなくなり、迷子になってしまう事が有ります。ですが、自分の中に軸を持っていれば、何時でも帰ってこられるのです。
2017/07/19 うちの新人さんは毎日一生懸命に玄能を作りますが、出来上がると私に捨てられてしまいます。来る日も来る日も捨てられてしまいます。結構堪えているとは思いますが、本人はいたって元気です。きっと、自分がどんどんと上達している事を感じ取り、もっと良い物を作り出せる自信が付いてきたのでしょう。
2017/07/18 玄人の目と素人の目を併せ持てれば成功間違いなしと、境目研究家の安田佳生氏は言います。古武術研究家の甲野善紀氏は、武術以外のスポーツや介護、演劇などの分野でも多くの成果を出しています。ならば、玄人の目を持った上で、活躍の場を少しずらせば、素人の目が手に入るかもしれないと思いました。
2017/07/17 鍛冶屋は簡単な道具立てで結構何でも作ってしまいます。金床と槌と箸と火床を使い火造り、ヤスリで成形し焼入れすれば玄能は出来ます。その他の金属製品でも、鋸と錐とタガネを追加すれば、大抵のものは出来てしまいます。以前作った折り畳みスコップだって、これっぽっちの道具立てで試作したのです。
2017/07/16 職人が従来のビジネスモデルで仕事を続けても、商品開発や後継者育成に経費を掛けられず衰退は明白です。ビジネスモデルを変更するにしても、既存のやり方に拘っていたら、大きな進歩は見られないでしょう。ですから、安田佳生氏の提唱する「本郷猛を鍛えてはいけない」がヒントになると思っています。
2017/07/15 無くてはならないと信じていても、手放したら何てことなかったという事が殆どです。苦労して手に入れたものなら尚の事、手放すことなど考えないでしょうが、手放して初めて其れに縛られて次に進めなかった事に気付きます。ですから、やらなかったり止めたりすることは、悪い事ではない気がしています。
2017/07/14 人は自由を求めて多くを手に入れ、手に入れた物に縛られ自由を失って行きます。ゴルフクラブが有るからと行きたくもないゴルフに行ってみたり、バイクが有るからと仕方なくツーリングに行ってみたり、人は持っているものに支配され無駄な時間を費やします。手放すだけで自由が手に入ることも知らずに。
2017/07/13 やると宣言することで協力者を集められますが、やらないと宣言することでも、協力者は得られるみたいです。多くの人が流されてやってしまう仕様もない事をやらない覚悟をすると、やらない事を責める多くの凡人がいる一方、やらない姿に感心した数少ない賢明な人は、思わず手を貸したくなるみたいです。
2017/07/12 自分の事はよく見えていません。客観視すればよいといっても、所詮は自分の頭で考えているので、正しく見えません。ですから素直に諦めて、自分の事は信頼できる他人に聞いてみましょう。悪い事を言われるのではないかと心配でしょうが、覚悟を決めて聞いてみれば、意外な発見に心はときめくはずです。
2017/07/11 新しい事を始める為に多くを捨ててきましたが、捨てた筈のものが手元に帰ってきました。捨てた当時は価値を感じなくなり捨てた訳ですが、心の片隅に引っ掛っていた様です。左様に、たとえ捨てても本当に必要なものなら帰ってくることが分かったので、これからはもっと気楽に捨てることが出来そうです。
2017/07/10 大したことの無い物でも、良さそうに見せることで商売を有利に出来ますが、化けの皮を剥がさない為に、どれ程のエネルギーが必要でしょうか。ならば、本当に良い物を提供することにそのエネルギーを使った方が効果的に感じます。偉くないのに偉そうにしている人を見て、そんな事を感じてしまいました。
2017/07/09 他人の為という義務感は、何時か辛くなってしまう気がします。純粋に自分の喜びを求めるパワーこそ最強だと思っています。ただやってみたいからやるという行為が、結果として誰かの喜びになれば良い気がしています。自己満足と分かっていても、そんな気持ちでないと、良い玄能は出来そうにありません。
2017/07/08 切掛けはワクワクでいいけれど、それが無いと続けられないならば、それは貴方に向いていません。長く続けることでしか成果を出せないものである程、淡々と出来ることが貴方に向いています。ワクワクはないけれど、つい考えてしまう事や、何故かやりたくなってしまう事が、貴方に向いている気がします。
2017/07/07 理解出来ない事は受け入れ難いのです。嫌いな事なら尚の事、目の前で起きている事すら見え難いのです。ですが大好きな事なら無条件に受け入れてしまい、他人の気にしない些細な事にすら気付き、理解しようと勝手に脳は働きます。これだけ違いは明確なのに、何故人は嫌いな事を我慢してやるのでしょう。
2017/07/06 貴方よりも遥かに凄い人を、今の貴方のレベルでは見分けられません。貴方が直接会って凄いと思える人は、貴方のレベルでも理解可能な、貴方よりも一寸だけ凄い人です。ですが「良く分からないけど、この人凄いな」と思った時には注意が必要です。貴方が思っている以上に、その人は凄いかもしれません。
2017/07/05 伝承さえ覚束ないのに、革新を起こすと言っている人が居ます。天才なら可能かもしれませんが、凡人なら先ずは勉強することです。そもそも、誰よりも小さな努力を積み重ねられる人こそ天才であり、結果として起こることが革新だと思っています。師匠は何はともあれ玄能を徹底的に勉強しろと言いました。
2017/07/04 気を抜いたつもりはないのに失敗することが有ります。通常とほんの少しずれただけなので、深く考えずにやり直すだけで上手く出来てしまう程度の失敗です。ですが、何が少しずれたのかを探ることで意外な発見が有り、それが強力な武器になる事が有ります。小さな失敗でも素通りしない事が大切なのです。
2017/07/03 鍛冶仕事で起こる金属組織変化は、直接的には見えず、聞こえず、匂いも有りませんが、何かが起きている気配は確実に感じ取れます。ですが既知の情報で、こう有るはずだ、こう有るべきだと決め付けてしまうと、いきなり感覚は鈍ります。上達して知識が増える程、それに囚われる危険に注意するべきです。
2017/07/02 頑張ることが嫌いなので、嫌いな事を我慢してやっている人を見ると、気の毒でなりません。悪い事にそういう人ほど、それを他人に押し付けます。もしもその人が頑張らずに楽しく出来る事をやっていたら、どれ程人生が豊かになるかも考えずに。頑張れを押し付ける人には、肩の力を抜いて頂きたいのです。
2017/07/01 過去の工人の良く出来た物を見ると、自分は死ぬまで無理かな?なんて思ってしまいます。謙遜ではなく、やるほどに自分の至らなさを痛感します。上達には良く出来た物を見続ける必要が有りますが、目が肥えはじめると自信より落胆が多くなりますから、其れすら楽しめる人しか、上達出来ないのでしょう。
2017/06/30 身体は丈夫な方では有りません。朝起きると節々が痛み、仕事できるかな?なんて思うこともしばしばです。ですが柔軟体操をして、顔を洗い、朝ご飯を食べ終わる頃には、不思議と元気が湧いてきて、いつも通りに仕事が出来てしまいます。ですから「案ずるより産むが易し」を毎日の様に経験出来ています。
2017/06/29 同じものを見ていても、ある日突然に違って見えてくることが有ります。分かっているつもりが、実は全然気づいていなかった事に愕然とします。翻って、世の中には自信満々な人が沢山居て、見ていると羨ましくなりますが、どの様な心理状態なのでしょうか?とても聞きにくいので、未だ分からず終いです。
2017/06/28 一人で考えたり出来たりする事には限りが有るので、成長するには人との出会いが欠かせませんが、多くの人と同時にお付き合いするのは、コミュ障の私にとっては辛いのです。昔話のわらしべ長者の様に、一人とのご縁を大切にすることで、次々と新たなご縁を頂き、少しずつ成長して行くのが私の理想です。
2017/06/27 他人の困りごとを引き受けている私を見て、貧乏くじを引いていると馬鹿にする人も居ますが、引き受け手の居ない事をやることで、他人に出来ない経験が出来、誰にも出来ない事が出来るようになります。誰もが引き受けるような事は誰がやっても同じですから、自分以外の誰かにやってもらえば良いのです。
2017/06/25 有名に成ればすべて解決、みたいな風潮が有ります。ですが、かなり出来る人でも、目利きの眼に晒されれば、至らなさは明白です。私は実力と評判が同調していくのが丁度良いと思っているので、存外な注目を浴びずに細く長く生きたいと思っています。ですが、一寸位は気にして貰いたいとも思っています。
2017/06/24 師匠は金床を焼入れする際に、金箸を使い片手でヒョイと持ち上げたそうです。20kgは有ろう金床ですから信じられないようですが、真実です。現代人は便利な道具に慣れてしまい、自分の潜在能力を過小評価している嫌いが有ります。過去の工人の作った作品を見るにつけ、現代人の劣化を強く感じます。
2017/06/23 苦労して創り上げた商品も、良さそうならば真似されます。たとえ知的財産権が有ろうと、それを侵害しないように知恵を巡らすか、無視するかして真似されてしまいます。ですが、他人がどんなにお金や時間を掛けても出来ない物なら、真似されることはありません。真似されない物をずっと考えていました。
2017/06/22 若い頃から頼まれ事の多い私ですが、気楽に引き受けておいて良かったと思っています。どんなにやりたくない事でも、35歳までと決めて引き受けていましたが、やると決めれば気持ちも楽になり、結構出来てしまいました。こうやって文章を書けるのも、原稿の依頼を多く引き受けて来たからだと思います。
2017/06/21 「相田」は名簿の最初に載り易く、子供の頃から頻繁に役どころが回ってきました。引き受けたつもりもないのに、いつの間にか役が付いていて、断り難いので引き受けると、慣れているだろうからと次年度も頼まれます。だから結構面倒でしたが、お蔭で色々と経験できたので「相田」で良かったと思います。
2017/06/20 自信がないと始められないというけれど、そう思っているだけではないの?出来ない事が出来る様に成るのは楽しいので、私ならば自信が無くても興味が有れば始めてしまいます。小さな子供は自信など無くても何でもやっている筈です。出来ないという状態を楽しむつもりなら、自信などいらない気がします。
2017/06/19 上達するには最高を見続けることが大切です。最高を見れば人間が其処まで出来る事に驚き、自分の中にもその可能性を見出すことが出来ます。そして不思議な事に、見ただけである程度上達することさえあります。師匠に取って置きの玄能を見せられた時から、私の作る玄能はすっかり変わってしまいました。
2017/06/18 出来ないかもしれないと迷っている時には出来ず、他人の出来ている姿を見て自分にも出来るかもしれないと信じた時から、特別な訓練をすることもなく出来る様に成る事が有ります。私もこの様な身体の不思議さを体験したことが有るので、出来ている状態を見せることが如何に重要であるかよく分かります。
2017/06/17 師匠の指導は、最初の頃には私に足りないものを教える事で補い、途中からは質問を繰り返すことで、私の内にあるものを引き出す様に変わっていきました。お蔭で自ら課題を見つけ、仮説を立て検証するという習慣が身に付きましたが、師匠は鍛冶の名人であるだけでなく、指導者としても名人だった訳です。
2017/06/16 出来た物を見せると「あんたはどう思っているのか」と師匠は尋ねます。「上手く出来たと思いますが、この部分に課題が残ります」と私は答えます。「では其処を直してきなさい」と師匠は言います。ただこれだけです。これをひたすら繰り返すだけなのです。師匠は具体的な答えを教えてくれませんでした。
2017/06/15 人を雇うと決めた時の一番の壁は、他人の人生を背負う恐怖心でした。給料を払えるのか、雇用主として正しく振る舞えるのか心配でした。その為、初心者にも直ぐに出来て売り上げに繋がる仕組みを作り、他人に優しくなる為の訓練をしました。そしてそれを情報発信しながら、恐怖心を克服していきました。
2017/06/14 同じ物を作り続けても上手くは成りますが、限界が有ります。出来た事にしがみ付かずに次に送ることで、より進化は加速すると思っています。ではどうしたら良いのか?人を育て、その人に自分の仕事を送り、自分はもっと高度な事に挑戦すればいいだけです。ですから私は、人を雇うしかありませんでした。
2017/06/13 大好きな鍛冶仕事はあまり儲からないので、鍛冶仕事ではない稼げる仕事も一緒にやっています。本末転倒に思われるでしょうが、そもそも大きな家や高級車が欲しいと考えて金儲けをすることだって、変りありません。家や車は価値が減るだけですが、鍛冶仕事ならば楽しみながら稼げるので、よりお得です。
2017/06/12 道具には、今の技量でも出来る様にしてくれる便利そうな道具と、使いこなすには訓練が必要な一寸不便そうな道具が有ります。便利すぎる道具を使ってしまうと、それで出来たという満足感から、それ以上の上達を目指さなくなる場合が有ります。ですから、どちらに手を出すかで、未来が変わったりします。
2017/06/11 魚釣りをする時は、身体に力が入っていると竿の操作もアタリ取ることも上手く出来ません。水面や糸の動きを見ようと目を凝らすだけでも、身体に力が入ってしまいますが、力を抜くだけで広範囲がよく見えます。鍛え上げると言うと、何かを強化する印象が有りますが、弱くさせる方が大切な事も有ります。
2017/06/10 自らの行為自体にのみ喜びを感じて結果に無頓着な人も、行為によりもたらされる結果にのみ執着して行為自体には何の喜びも期待しない人も、どちらも勿体ないと思います。期待する結果を想定しつつ行為自体を楽しめれば、充実した楽しい人生になると思っているので、それが出来ている人に憧れています。
2017/06/09 やりたい事をする時は、自信が有るからでもなく、ワクワクするからでもなく、自然と始めてしまいます。多くの人達が自信とかワクワクを意識しすぎて、始める為の敷居を高くしている気がします。一歩踏み出すまでも無く、一寸手をさし延ばすくらいの意識で始めてしまえば、何でも始められる気がします。
2017/06/08 私はとても幸運でした。始めるのに16歳でも遅すぎると言われる鍛冶の世界に、周りの反対を押し切り30代半ばで入門し、大方の予想を裏切り短期間で活躍出来るようになりました。上手くいく確率は極めて低かった筈ですが、何故か出来るつもりでいました。今考えると気が狂っていたとしか思えません。
2017/06/07 好奇心が旺盛で面白そうな事が有るとやらずにはいられませんが、同じように面白そうなら、難しそうな方を選んでしまいます。例えば玄能に銘を入れる方法で、刻印を打つのかタガネで切るのかを選ぶなら、タガネを選択します。字が下手くそな私は本当に苦労することに成りましたが、それが面白いのです。
2017/06/06 悪気のある人は、注意を払えば身を守れるし、指摘することで少しは反省を促せます。悪気を悪気とも思わないサディストは、慣れてしまえば身を守れるし、距離を置けばいいだけです。悪気の全く無い人は、油断していると心の隙間に忍び込み、心をズタズタにした上に、注意しても同じことを繰り返します。
2017/06/05 師匠は答えを教えることなく次々と問い掛ける事で、私の中から答えを導き出してくれました。魚を与えるでもなく釣り方を教えるでもなく、生き抜く方法を自ら考えられるように仕向けてくれたのです。早く自立出来る様に配慮してくれたのだと思いますが、素晴らしい指導方法だと改めて感心させられます。
2017/06/04 心に芽生える怒りや悪意に対し、若い頃は我慢して抑えていましたが、時には爆発しました。ところが私の知人には、心が折れそうな精神的緊張ですら、そう感じない強い心を持っている人が居ます。そもそも我慢したり抑えたりするのではなく、怒りや悪意を生むことの無い寛容の精神を持っている人達です。
2017/06/03 仕事を楽しめる人は、出来合いの公式に数字を当てはめて答えを出すような仕事の進め方ではなく、仕事に合った最適な公式をその場で作り、それを活用しながら仕事を進められる人の様な気がします。魚の釣り方を聞きながら釣るより、魚の釣り方を自分で考えながら釣りが出来た方が、絶対に楽しいでしょ。
2017/06/02 弟子の育成は相談しながら進めています。相手は今迄に多くの優秀な鍛冶屋や道具の使用者と接し、比類なき多くの洗練された知識を持つ人で、私の性格や事情を良く理解し、的確な提案をくれます。左様にものを売るだけでなく、人を育てる面倒まで見てくれる人が居たお蔭で、鍛冶屋は成り立ってきました。
2017/06/01 師匠に弟子入りするのに「正当なもの作りに徹すること」を条件にされました。但し詳しい説明は無く、師匠が亡くなるまで答えは教えてもらえませんでした。ですが分かっていました。自分にとっての「正当なもの作り」を考え続けることが、自分の中にぶれない軸を作ると教えてくれていたのだと思います。
2017/05/30 方程式が嫌いでした。数字を入れれば誰でも簡単に答えが出せてしまうからで、何故そうなるのか知りたかった私に、それを知る時間は与えられませんでした。鍛冶仕事が大好きです。やればやる程に疑問がわいてきて、上手く成る為にいくら時間を掛けても足りませんが、時間はたっぷりと与えられています。
2017/05/29 若い頃は激しい怒りを覚える事も度々有りましたが、対処法を探ることでそれも克服出来、今では怒ることも少なく、とても穏やかに生きています。怒りは自己のコントロールを失わせ人生を狂わすだけだと教えてくれたのは、スターウォーズ帝国の逆襲のヨーダです。結構何からでも学べるものですね。(笑)
2017/05/28 目の前に有り、私には明らかに見えているのに、周りの人には全く見えていないものが有ります。ですから、周りの人には見えているのに、私には全く見えていないものが有る事を良く分かっています。百聞は一見にしかずと言いますが、とても多くのものはすぐ目の前に有っても、まるで見えていないのです。
2017/05/26 私の玄能は店頭に並ぶと一瞬で無くなると言われますが、一人で此処まで辿り着けた訳では有りません。鍛冶仕事は書籍や公的機関で知識を得ることが出来ないため、師事できる人との出会いが肝心です。販売も専門知識が必要なので、正当な販売店との出会いも必須です。私は奇跡的に、全てに恵まれました。
2017/05/25 後継者も無く従業員も雇うつもりのない事業所が多い中、後継者が入ったと連絡を受けて行ってみたら、現場に入る気が無いボンボンだった、なんて経験をずっとしてきましたが、ようやく最近になり、現場でバリバリやる気のある後継者が出始めています。のんびりしていた人達も、慌てだすかもしれません。
2017/05/24 自分の様な正直者が馬鹿を見る世の中は間違っていると言い続けている人に、簡単なお願い事をしてみたところ、得にも成らない事はしたくないと断られてしまいました。なんて正直な人なのだろうと思いましたが、得る事だけでなく与える事も考えなくては、年齢を重ねる程に、益々馬鹿を見続けるでしょう。
2017/05/23 合理化省力化できるところはそれを進め、掛けるべき所により手を掛ける様に仕事をしていると言ったら、鍛冶屋としてぶれていると言われました。その人が言うには、昔ながらの方法で全ての工程に手を掛けてこそ鍛冶屋だというのですが、砂鉄から鉄を作れとでもいうのでしょうか?謎に満ちた批判ですね。
2017/05/22 単なる大工道具を美術品に昇華させた千代鶴是秀さんや、単なる玄能を大工道具の花形に昇格させた長谷川幸三郎さんは、其れまで誰も考えなかった方向に鍛冶仕事を進化させました。今では割の合わなくなった鍛冶仕事を、今後も健全に進化できる形に再構築するため、私も新しい事に挑戦したいと思います。
2017/05/21 やりたくない事はやらないと公言している私ですら、誘われたり頼まれたりして、今迄に沢山の事をやって来ました。色々やるから色々出来る様になり、また出来るから、色々と頼まれます。頼まれた事をやるだけで、新たな事に挑戦でき能力は磨かれますから、こんなチャンスを逃す手はないと思っています。
2017/05/20 頼まれ事を引き受ける人とそうでない人では、生涯でどの程度の能力差が開くでしょう?20代ではそれ程の差がなくても、30代では大きな差が開き、40代では絶望的な差となり、50代では同じ人間とは思えない程の差となるでしょう。頼まれたら自分の為と思い、一寸位は引き受けた方が良さそうです。
2017/05/18 私は自分で売り込みません。進んで売り込んでくれる人が居るからです。当然ですが、売り易いものを作る努力もするし、手間賃も払います。本日も若衆の作った出来たての新製品を持って、売り込みに出かけてくれました。問屋さんや小売屋さんは、固定費の掛からない大切なスタッフさんだと思っています。
2017/05/17 自分だけでやっていたら、進歩は自分一人分でお仕舞ですが、自分が出来る様になったらそれを後進に譲り、自分は新たな段階に進むことで、渡す側も渡される側も高次に取り組めるようになります。そしてそれを数代繰り返せば、途轍もなく進歩できる筈ですから、なにはともあれ、後進の育成が不可欠です。
2017/05/16 師匠にはメモを取ることを禁止されました。余計な事をせずに相手の話に集中しろというのです。集中して話を聞くようになったお蔭で、メモしなくても師匠の話はよく覚えています。同様に、義務感に駆られてやっていた何かを止めるだけで、出来ないと思っていた何かが出来る様になる事は多いと思います。
2017/05/15 釣り堀で矢鱈と釣れてしまうことが有りますが、大抵の場合は「釣っている」ではなくて「釣れちゃった」事が多いです。鍛冶仕事でもなんとなく上手く出来ることが有りますが、それは「出来る」ではなくて「出来ちゃった」なのです。何時でも同じ様に出来て初めて「出来る」と言えるのだと思っています。
2017/05/14 周りになじめず孤立していた私は、ありのままの私を受け入れてくれる女性と知り合い結婚し、物作りの情熱を認めてくれる人の弟子にしてもらい、玄能鍛冶としての今が有ります。人間なんて、広い世の中のほんの少しの人に認められるだけで幸せに成れるし、そしてそれは、公私共に言える事だと思います。
2017/05/13 教えるのが苦手な私は、人を採用しても育てる自信が有りませんでした。ですが、採用した若衆は課題を与えておくと黙々と取り組み、殆ど質問してくることが有りません。心配になり「出来てる?」と聞くと、「大丈夫!」と答えます。職人仕事は教えられるのではなく、盗むものだと分かっているようです。
2017/05/12 同じ様に出来て見える事でも、2種類ある事に気付きました。1つは慣れによるもので、もう1つは上達によるものです。慣れで身に付けた事は、変化を求められても直ぐには変えられませんが、上達で身に付けた事なら直ぐに変えられます。変化を求められた際に、慣れと上達の違いはあからさまに成ります。
2017/05/11 うちの新人さんは鍛冶の素人だったので、余計な知識が無く素直に仕事が出来ます。難しい仕事でも簡単そうにやって見せると、自分にも出来るつもりで始め、実際になんとなく出来てしまいます。便利な道具は与えず、温度は火色や磁石で判断させ、硬度は砥石に当てて検査させるので、勘も冴えてきました。
2017/05/10 鍛冶の世界は奥が深く、科学で説明出来る事など極僅かです。技術のみでなく、伝承の仕方や販売方法に至るまで暗黙知の宝庫で、学ぶほどに味わい尽くせない世界が広がります。お蔭で、毎日新しい発見が有ると共に、未熟さも痛感させられますが、そんな感性を持ち合わせることが出来たことは、幸運です。
2017/05/09 最初から正当なやり方で取り組むのは難しそうですが、簡単なやり方で出来てしまうと、そこに安住し、正当なやり方に取り組めなくなります。ですから、真に上達を目指すなら、何が正当なのかを充分に考えてから始めないと、取り返しがつかなくなります。と、師匠に昔教わり、新人さんに今伝えています。
2017/05/08 自分の考えを語れる事は、それだけで素晴らしいと思うので、非難されようが馬鹿にされようが、語り続けました。お蔭で地元では変人扱いされ浮いてしまいましたが、語ることで師匠に出会い、弟子にしてもらえました。語ることで、人を雇うことが出来ました。語らなかったら、何も起こらなかった筈です。
2017/05/07 鍛冶仕事が好きで得意でしたが、それだけでは食えないので、食える他の仕事を同時にやりながら鍛冶仕事をしてきました。鍛冶仕事で食えるようになってからも、鍛冶仕事以外は新人さんにお願いして続けています。彼も同様に、一人前に成ったら、自分のやりたいこと以外は他人に任せればいいと思います。
2017/05/06 物心付く前からもの作りや魚釣り等の分析力が試される事が大好きで、今も変わりません。好きや得意は、本来は誰もが分かっている筈なのに、周りの大人が都合の良いように子供の心を操作し、混乱させている気がします。ですから、本当に好きや得意に気付くには、元の自分に戻ることが大切な気がします。
2017/05/05 上達できない人は上達の仕方が分からないのだと思います。そもそも迂闊な人は、上達と慣れの区別もついていないでしょう。学生時代は上達の仕方(勉強の仕方)を誰も教えてくれなかったので、必死に試行錯誤しました。当時は実を結びませんでしたが、鍛冶屋を始めて、漸くそれが役に立った気がします。
2017/05/04 儲ける為にやるならば、儲からなくなれば止めてしまいます。楽しいからやるならば、何としてでも続けたいと思うはずです。きっと長く続いてきた伝統や文化は、儲ける為だけでなく、楽しいから何としてでも続けたい伝えたいという気持ちが革新を生み、様々な苦難を乗り越え、残ってきたのだと思います。
2017/05/03 人を雇う為にブログやSNSで自分の考えを発信し続けましたが、来てくれた人はそれらを一切見ていない上に、私の事を全く知らずに応募してきました。ですが、情報発信は無駄には成りませんでした。文章を書き続けることで考えが深まり、覚悟も決まり、他人の人生を預かる恐怖感を克服出来たからです。
2017/05/01 現代の工芸品の殆どは、合理化省力化の為に、便利な機械器具により作られていますが、その機械器具を、手間暇を節約する為だけに使うのは勿体ないと思います。その節約された労力をより品質を高める為に使うことにより、手間暇言わずに作られた良い物に肉薄することは、不可能ではないと思っています。
2017/04/30 玄能造りで一番難しいのは、良い玄能がどんな物なのかを知る事です。良い玄能を理解出来ていなければ、見ているつもりで見ておらず、よって、見様見真似で作ってみても、良い物は出来ません。良い玄能が良いと言われる理由をとことん知ることから、玄能造りは始まります。きっと、何事も同じでしょう。
2017/04/29 購入した商品をどう扱おうと購入者の自由であり、とやかく言うのは提供者の傲慢だと言われます。ですが正しく扱うことでより快適になり、不適切な扱いで不快な思いをします。箸や筆を満足に握れない人が増えたのも、そんな態度から来ているのかもしれません。何でも上手く扱えた方が楽しいと思います。
2017/04/28 意識するしないに拘わらず、人生は毎日が失敗の連続です。その失敗の内には、重要であるにも拘らず、誰も気に留めない様な些細な失敗が沢山有ります。中にはそれを気に留め、気負わず淡々と対処している人も居ます。きっと放って置いても上達していく人は、こんな感性と性格の持ち主なのだと思います。
2017/04/27 新人さんに既存の仕事をさせるのは、とても勿体ないと思っています。適性を活かせる新しい仕事を作り出してやることが出来れば、業態は広がるし、本人にとっては大きな遣り甲斐になるでしょう。人を仕事に合わせるのか、あるいは仕事を人に合わせるのかによって、未来は大きく変わってくると思います。
2017/04/26 師匠は「俺は変化を付けてしまったが、あんたは真っ直ぐに作りなさい」と言いました。それを聞いた当時は、玄能の形状の事を言っているだけだと思っていましたが、今になりもっと深い意味に心及びます。周囲に惑わされず、物事の本質を見極め、シンプルに生きなさいと諭してくれていたのだと思います。
2017/04/25 鍛冶屋が人を採用するのは絶対に無理と言われ続けましたが、期待を裏切り、新人さんが頑張っています。現在は貯金を切り崩して給料を払っているので、早く一人前に育てるつもりですが、多くの人達の無償の支援を受け、今の私が有る訳ですから、せめて一人くらいは面倒を見てやりたいと思っていました。
2017/04/24 中学校入学時に教科書を開いた時、日本語が満足に読めていない事に気付き、訓練の為にひたすら文章を読み続け、なんとか理解出来る様になりました。同様に、出来ているつもりで出来ていない事は意外と多いもので、分からないとか出来ないとかの原因が、想定よりも、もっと根本的な所に有ったりします。
2017/04/23 私の尊敬する人の中には、その道の達人にも拘らず、威張らず、出しゃばらず、もっと稼げるはずなのに、得る事よりも与えることに喜びを感じ、ガツガツした所がまるで見られない人が居ます。そんな人達の生き様を見ていると、お金に支配されずにのびのびと生きて行く秘訣が、其処に有ると思えてきます。
2017/04/22 仕事で調子が悪いと感じる時にも2種類あります。1つは本当に上手く出来ない時。もう1つは情報感度が上がった時で、今迄に気付けなかった情報に気付いてしまうと、欠点が目に付き、下手になった気分になります。上手く出来ないと感じていたのに褒められたなら、情報感度が上がったのかもしれません。
2017/04/21 新人さんが来てから半年になりますが、相変わらず、指示を与えてからは放って置きます。すると質問することも無く、黙々と失敗していますが、自分なりに考えてやっているのが分かるので、好きにさせています。彼も私と同様に学校が大嫌いだったそうなので、あれこれ口を出されるのが苦手なのでしょう。
2017/04/20 最近はものが欲しくなりません。必要な物は買いますが、必要ないのに欲しくなってしまう様な魅力的なものが無いのです。子供の頃から物欲の少ない私ですが、ソニーのスカイセンサーなんかは、輝いて見えたものです。ですが、今はそんなものがないので、自分が欲しくなるような玄能を作る事にしました。
2017/04/19 私は変人と言われますが、それを面と向かって言う人もかなり変わっています。周りを見渡してみれば変な人だらけで、自分が普通だと思っている人でさえ、似た様な変わった多数に囲まれていて、気付いていないだけでしょう。世の中、変わった人達で満ち溢れているから、飽きずに暮らしていけるのですよ。
2017/04/18 玄能は同型でも多くのサイズが有る為に、新製品を作る場合、各サイズで試作の必要が有ります。その際、サイズにより縮尺を変えるだけでは、各々の製品自体のバランスが取れない上に、並べた際の連続性も約束できません。大いにややこしい作業ですが、この面白さが分かってしまい、止められないのです。
2017/04/17 世の中の仕組みがガラガラと崩れていく実感が有ります。善悪と損得の微妙な均衡の上に成り立っていた道徳観は過去のものとなり、先人の築き上げて来た素敵な仕組みでさえ、欲深い人達により、粉微塵に吹き飛びそうです。ですが、その変化に付いていけない私は、今迄通りの事しか出来そうに有りません。
2017/04/16 どんなに自分の頭で考えて行動しているつもりでも、何かに反応し、反射的に行動していると思う時が有ります。その行動に理由が有ると思ってしまうのも、頭で後付しているだけではないかと疑ってしまいます。きっと武術の達人や優秀な政治家は、相手に気付かれず、自由に人を操る術を心得ているのです。
2017/04/15 若い頃は走る事や泳ぐ事が大好きで、友人には「その精力を社会に活かせたら良いのに」と注意されていました。仕事ならば生産性を重視するのに、趣味では生産性の度外視に喜びを感じていた訳です。ですが玄能造りでは、生産性以上により良い物を作る事を重視しているので、趣味に近いのかもしれません。
2017/04/14 子供の頃から鈍間と馬鹿にされていたので、そうだと思っていましたが、普通にやったらとても速い事に最近気が付きました。他人と同程度にやるなら人一倍早いのに、とことんやらないと気が済まないので、時間が掛かっていたのですね。今迄、自分と他人を比べることが無かったので、気付きませんでした。
2017/04/13 鍛冶仕事を始めた時は、温度管理や出来た物の検査に身体感覚が対応しきれず、温度計や顕微鏡が欲しくてたまりませんでした。ですが、便利な道具に頼らずに、身体感覚で対応出来る様に訓練することと言う師匠の教えを守ったお蔭で、今では軽やかに作業が出来ています。存外、人間の潜在能力は偉大です。
2017/04/12 以前より他人に優しくなれた気がします。年を取り出来ない事が増え、他人に頼る必要が増えたからでしょうか?それとも、出来ない人の痛みが解る様になったからでしょうか?いずれにしても、優しくなれてよかったです。もしも若い頃と同じように元気でいたら、冷たい年寄りになっていたかもしれません。
2017/04/11 若い頃に50代のオッサンは、とても老人に見えました。自分が50代になってみて、思っていた以上に老人なので驚きました。体中が痛いし、何をやるのも面倒になってしまいましたが、何故か玄能造りは楽しいままです。きっと、玄能造りで社会に貢献出来ているという実感を持てているからだと思います。
2017/04/10 焼入れは水を掛けた瞬間の0.2秒が勝負所ですが、そんな短い時間でも、何処がどの様に冷えていくのか、とても良く見えるものです。きっと焼入れの達人なら、0.2秒がとても長く感じられるでしょう。そう考えると、剣術の達人が相手の動きを完全に見切る事等は、決して不可能でない気がしてきます。
2017/04/09 伝統的工芸品は、今出来た作品だけでなく、作者の今後の成長も見越して評価してもらいたいのです。多少稚拙でも真面目に励んでいれば、買う事で益々やる気になり腕を上げていきます。不真面目なら買わない事で反省を促せます。伝統的工芸品を買う事は、より優れた作品を手に入れる為の投資になります。
2017/04/08 知ったかぶりすると、本当に分かったつもりになり、それ以上知ろうとしなくなるそうですが、知ったかぶりしなくても、結構分かったつもりになってしまいます。それを防ぐには、自分の無知を積極的に認める必要が有りますが、思っていた以上に無知だったことが後で分かり、穴が幾つ有っても足りません。
2017/04/07 どうしても出来なかったのに、見えていなかったものが見えた瞬間に、直ぐに出来てしまうことが有ります。それは、見方や考え方が変わるだけで、出来てしまうことは沢山有る事を意味しますが、どうしたら見方や考え方を変えられるのでしょうか?答えが目の前に有ると信じて、もがくしかないのでしょう。
2017/04/06 今でもグングン上達している実感が有りますが、裏を返せば、それだけ未熟だということです。そして、その未熟さが不安を煽るかというと、そうでもなく、却って楽しめている実感が有ります。きっと、生活の不安を払拭する為だけでなく、純粋に仕事を楽しめているから、それが出来ているのだと思います。
2017/04/05 人によって態度を変えることなく、誰とでも同じようにお付き合いしたいと考えています。ただしその為には、付き合う人とそうでない人を決めなくてはいけませんが、その基準は、私がお役に立ちたいと思える人なのか、そうでないのかと言うことで、儲けさせてくれるとか、そうでないとかではありません。
2017/04/04 好きで得意なはずなのに、飽きて続けられない事があるのは何故なのか、考えてみました。飽きずに続けられるのは、自分なりの課題を発見出来、それを解決し続けられるからで、飽きるのは、それが出来ないからでしょうか。だとすれば、飽きない事が自分にとって、本当に向いている事なのかもしれません。
2017/04/03 鍛冶屋で飯が食えているのが不思議です。そうかと言って、金持ちに成れる見込みも無いのに続けているのは謎です。多くの難しい課題を克服し今が有る訳ですが、同じ労力を使うならば、もっと割の良い仕事も沢山有った筈です。ですが何故か鍛冶屋なのです。幸三郎さんに惚れちゃったからなのでしょうか。
2017/04/02 鍛冶屋を始めて数年後、酷い悪口を言われ、足を引っ張られている事を知りましたが、よく有る事だそうです。悪口だけではなく、チヤホヤされることで潰れていく人もいます。左様に、若手は様々な脅威にさらされる訳ですが、私の場合は、問屋さん小売屋さんが盾になり守ってくれていたので、安心でした。
2017/04/01 苦手意識を持って長期間放置していた事を必要に迫られてやってみたら、簡単に出来てしまいました。最近はこうした事が頻繁にありますが、今迄に蒔き続けた種が芽を出しているのでしょう。頑張ったから出来る訳では無く、放置して忘れていても、少しずつの努力が外堀を埋め、出来る様になるみたいです。
2017/03/31 大工道具鍛冶は作ったものを評価されることで上達していきます。ですから、誰ならば正しく評価出来るかを熟知し、得られた評価をさらに吟味した上で、鍛冶屋に解り易く伝えてくれる存在が必要です。そしてその役割を果たすのが、腕の良い大工が出入りする目利きの大工道具屋だと、師匠に教わりました。
2017/03/30 若手鍛冶屋に販売方法を相談されて答えました。「問屋小売屋が売ってくれないからと直販を始めたら、問屋小売屋は益々売らなくなります。問屋小売屋が何時でも売ってくれるから、良い物を作ることに専念しようと思えば、問屋小売屋は益々売るようになります。なぜなら、思考は現実化するからです」と。
2017/03/29 やっている事よりもやっていない事の方が多いに決まっているので、やっていない事をやり始めるだけで、新しいものが生まれたりします。私は師匠に「俺は玄能に変化(凹凸)を付けたが、あんたは真っ直ぐに作りなさい」と言われましたが、それを素直に実践しただけで、それ迄にないものが生まれました。
2017/03/28 以前ある鍛冶屋の小刀を見て、素っ気なくて面白くないと言った人が居ましたが、私は素直で素敵だと思いました。鍛冶仕事で最高を目指すには、飾り気を排除した素の状態で勝負する時代が、必須だと思っています。今では先の鍛冶屋の作品を、素っ気なくて面白くないと言う勇気のある人は少ないでしょう。
2017/03/27 私はもの作りが大好きで得意ですが、人付き合いがとても苦手なので、売ってくれる人が居ないと死んでしまいます。ですが世の中は良く出来たもので、もの作りは出来ないけれど、人付き合いが大好きで得意な人が、私の玄能を売ってくれます。こんな風に持ちつ持たれつ生きているので、結構幸せなのです。
2017/03/26 自信満々な人ほど、出来ていない気がします。本当に出来ている人は、自分はまだまだと思っているようです。生涯を掛けて千代鶴是秀に追い付こうとした師匠は「全く追い付けなかったが、じ代鶴くらいにはなれたかな」って、笑っていました。それを聞いて、この人は本当に凄い人だと、感心したものです。
2017/03/25 出来た物には、作者のその時の感情が現れると言いますが、私の作ったものにはあまり感情が現れない気がします。私は気分の優れない時でも、玄能を作り始めると穏やかな気持ちになります。きっと、何時も同じ様に穏やかな気持ちで取り組めるので、品物に感情が現れていない様に見えるのかもしれません。
2017/03/24 職人仕事は工業製品以上に、初期ロットの出来が良くありません。それを「しかたねえな」と長い目で見てくれるお客さんがいてくれたら、腕も磨かれ、次第に品質も良くなっていきます。ですから、お客さんが職人を育ててやりたくなる様な人間関係の構築こそが、伝統工芸の生き残りに不可欠だと思います。
2017/03/23 鍛冶屋の多くが機械器具に頼り始め、それに伴い使う言葉も感覚的な物から記号や数字に変わり、遂には考え方まで工業製品的に変わりました。そのため、鍛冶屋の強みである「しつこい迄の拘り」が失われ、伝統工芸品と工業製品の境目は曖昧になりました。使う道具や言葉は、考え方まで変えてしまいます。
2017/03/22 最初に誰に幾らで買ってもらうかが、とても大切です。師匠には最初に買ってもらう人を指名され、販売価格も最初から高く設定されました。ですから、それに見合ったものが出来るまで、販売できない訳です。左様に、正しい評価を下せる人に、正当な価格で販売することで、人は成長できると思っています。
2017/03/21 大工道具鍛冶の名工が作ったと言われる物の中には、偽物が少なからず有ります。今では新しく偽物が作られた話を聞きませんが、作っても儲からない時代に成ったのでしょうか。それとも、偽物でさえ作れる鍛冶屋が居なくなったのでしょうか。偽物が出て一人前と言われますが、当分成れそうにありません。
2017/03/20 伝統的工芸品を作る職人は、買ってもらう事で腕を上げていきます。ですが、ある程度上手くなければ、誰も買ってくれませんから、腕も上がりません。私は幸いにも、問屋さん小売屋さんに指導を受けながら、出来たものは買ってもらい、腕を上げることが出来ました。これはとても良い仕組みだと思います。
2017/03/19 今やインターネットで、お手軽に商品やサービスを提供できます。ですが私は、大工道具の知識や業界の慣習を問屋や小売屋から学ぶために、敢えて直販しません。流通業を通すと収入は少なくなりますが、それは授業料や広告宣伝費と捉えています。お蔭で時間に余裕が出来、やるべき事に集中できています。
2017/03/18 魚釣りは基本動作を身に付け練習を重ねると、見えないはずの水中の様子を把握出来る様になります。鍛冶仕事も同様に、基本を身に付け訓練を重ねると、見えないはずの金属組織の状態まで把握出来る様になります。釣りと鍛冶仕事は、状況分析や問題解決の手法がとてもよく似ており、どちらも大好きです。
2017/03/17 良い玄能を作るには、木柄を勉強しなくてはいけないと師匠に教えられました。玄能は金属の頭部と木柄という異素材の結合により成り立っており、使用時の衝撃や、温度や湿度といった外部要因で、意外とゆるみ安いものです。ですが多くの場合、鍛冶屋は頭だけを、木柄屋は木柄だけしか勉強しないのです。
2017/03/16 師匠は仕事にやる気は必要ないと言っていましたが、私もやる気は無くても、普通に仕事は出来ています。自信も同様に、無いと困ると世間が言うからそう思っているだけで、本当は必要ないのかもしれません。何事にも自信が無いという自信だけは持っている私ですら、それで困ることは殆ど有りませんから。
2017/03/15 娘の子供の頃の事です。徒競争のスタートでピストルの音に驚き耳を押さえ、皆が走り出して暫くしてから走り出します。精一杯の力で走り、勝ち負けにこだわらずニコニコしていました。それを見て私は、こんな風に生きて行けたら良いなって思ったものです。そんな娘も、もう20歳になってしまいました。
2017/03/14 経営セミナーの講師が、鍛冶屋は事業所を飛び出し、ドンドン宣伝してこいとまくし立てます。鍛冶屋は素直な善人が多いので、それを真に受け、工場から飛び出し宣伝を始めました。ですが、その間は何も生産されません。技能も向上しません。こうして真面目に勉強するほどに、伝統工芸は死んでいきます。
2017/03/13 廃業した工場が設備を競売に掛けると言うので、行ってきました。工場の中は汚れ、従業員を大切にしていなかったことが分かります。壁に掲示されたスローガンも高圧的で、経営者のワンマンぶりが目に浮かびます。工場の中は経営者の哲学そのものだと強く感じ、帰ってから自分の工場を見渡してみました。
2017/03/12 魚釣りの時に目に頼り過ぎ、他の感覚を疎かにしていた事に気付き、糸や魚の動きを見てアタリを取る意識を弱め、竿から手に伝わる感覚を研ぎ澄ましたのです。そのお蔭で、以前よりとても多く釣れるようになりました。特別な訓練や努力をする事も無く、意識を変えるだけで、結果は大きく変わるものです。
2017/03/11 玄能は金属の塊に適当に穴を明け、何となく棒を突っ込んだだけに見えますが、色々な形状のものが存在し、価格もピンからキリまであります。その理由は、仕様の一寸した違いで使い勝手が大幅に違うので、使用目的や使用方法により、様々なものが有る訳です。ですから、適当に何となく作ってはいません。
2017/03/09 師匠は何の見返りも期待せずに、何処の馬の骨とも知れない私を育ててくれました。私はその恩を返したいのですが、師匠は既に亡くなってしまいました。そこで、受け継いだ技術を次世代につなげるべく、若手を育てることに決めました。恩は返さずに次に送ることで、より多くの人に貢献できる気がします。
2017/03/08 千代鶴是秀さんが鍛冶仕事に使用した槌を模写した事が有ります。この槌はとても丈が短く、効きそうに見えませんが、使用してみた所、とても良く効くのです。丈の短い槌は効き難いと思われていますが、精度さえ出ていれば、充分に効くことが分かりました。今では私も、丈の短い槌で火造りをしています。
2017/03/07 丈の短い玄能は、力が集中しにくい上に、直進安定性に欠けます。ですが、縦横無尽に振り込む際には、その性格が役に立ちます。同様に、幾ら変わっている人でも、その性格が役に立つ場面は幾らでも有るはずです。ただし、玄能も人も、その性格を遺憾なく発揮するには、充分に精度を磨く必要が有ります。
2017/03/06

祭りやイベントには行きません。オリンピックやワールドカップを観戦しません。テレビを見ません。スマホを持っていません。キャバクラには行きません。左様に、私はとてもネガティブな人間なのです。ですがそれをやらないだけで、とても多くの時間とお金を、本当にやりたいことに使うことが出来ます。

2017/03/05 竿とリールと糸とルアーの組み合わせは無限にありますが、どれが最高ということは有りません。使用者の経験や使用方法や予算を考慮して、好みで選べば良いだけです。ただし、素材と加工精度の確かな物でないと、初心者用であろうと玄人用であろうと、後悔は目に見えていますが、見極めは難しいのです。
2017/03/04 つまらないものを洗練させても、洗練されたつまらないものしか出来ないと思っていました。例えば、原理原則を外した玄能なら、どんなに精緻に創り上げても、やはり良い物は出来ないと思っていたのです。ですが、光った泥団子やピコ太郎を見て、考えを改めました。突き抜ければ、意外と輝くものですね。
2017/03/03 新人さんが来てくれて、とても楽になりました。人を雇うと、当分の間は自分の仕事も満足に出来なくなると、周りは脅かしましたが、以前より玄能は多く出来上がります。彼の面倒を見る大変さは有りますが、其れも張り合いの一つです。なによりも、一人ぼっちでなくなったので、とても元気になりました。
2017/03/02 好きで得意な事をやっても、芽が出ない事は有ります。芽が出そうもない場合には、直ぐに見切りを付け、違った好きで得意な事を始めればいいのですが、大抵は周りが反対します。それでも周りを説得し、芽を出せた人達が声を上げれば、仕事はもっと自由に楽しんで良いと、周りも気付き始める気がします。
2017/03/01 同じ目的地に辿り着くにも、ドライブが好きなら自分で運転して行けばいいし、電車が好きなら、それに乗って行けばいいでしょう。時間が許すなら、自転車や徒歩もいいでしょう。同様に、同じ結果を出すにも様々な方法が有るので、自分の好きで得意を活かして、大いに愉快に進めた方が良いのは当然です。
2017/02/28 仕事とは、自分の好きや得意を活かして、楽しみながら他人の役に立ち、感謝された上にお金まで頂けるという、とても素敵な仕組みだと思っていました。ですが、この考えに同調してくれる人が、私の周りには殆ど居ません。どうやら、間違った信念のもとに生きて来た様ですが、間違えていて良かったです。
2017/02/27 年老いて体が効かなくなると思えば、人に助けてもらう為に、周りに親切にするかもしれません。何時までも元気で居ると思えば、そうしないかもしれません。周りを見れば、昔よりも元気な老人が増えていますが、冷たく凶暴な老人も増えている気がします。そんな老人も、何時かは体が効かなくなる筈です。
2017/02/26 以前なら、確定申告の時期は気が重くなりましたが、今ではパソコンが全てやってくれるので、なんてことありません。パソコンに数値を入力していく作業は無心に成れ、嫌な事も忘れさせてくれます。ですから、年に一度のリラックスタイムと考えて、気楽に作業をしています。と、日記には書いておきます。
2017/02/25 自然河川と違い、釣り堀なら、そこに魚がいることは確かなので、手を尽くせば釣ることは出来ると思えます。同様に、どんなに難しそうな事でも、誰かが成し遂げた事実を知れば、手を尽くせば、近いことなら出来そうだという気持ちになります。能天気なようですが、そんな気持ちで生きて行きたいのです。
2017/02/24 社会人に成りたての頃に「思い通りに生きたいなら、テレビと酒とスポーツ観戦は絶対に止めろ」と教えられました。酒を飲みながらテレビでスポーツ観戦をするのが最悪で、そんな暇が有るなら、勉強しろと言うわけです。確かに、その時間を全て勉強にまわしたなら、誰でも一流に成れそうな気がしました。
2017/02/23

公式を使って問題を解く場合、公式の理屈が解っていて使う人と、そうでない人が居ます。両者の実力は月とスッポンですが、簡単な問題なら、答えは共に出せます。もの作りにおいても公式と同じ様なレシピは有りますが、その理屈が解っていないと、簡単な物でさえ、出来たものは月とスッポンに成ります。

2017/02/22 上手く出来ているように見えても、その理由を理解した上で出来ている人と、そうでない人が居ます。前者は条件が多少変化しても同様に出来ますが、後者は難しいでしょう。自分がやっている事の理由を正確に把握した上で、思い通りに対応出来ているか否かが、上手いか下手かを決めているのだと思います。
2017/02/21 他人の作った道具を見せられ、良い物かどうか聞かれることが有ります。明らかに上手いか、一目で下手と分かる物なら、そもそも聞かれないでしょうから、大抵は良くも悪くもなく、答えようが有りません。そもそも、上手いか下手かは人其々に定義や基準が異なるので、簡単に答える事は出来ないものです。
2017/02/20 物事を好き嫌いで判断してはいけないと言われますが、好き嫌いを我慢していたら、持ち前の感性を鈍らせてしまうでしょう。たとえ、どんなに好き嫌いで判断していても、高次に辿り着ければ、好き嫌いを越えた判断が出来る様になります。好き嫌いを我慢して感性を鈍らせたら、其処にさえ辿り着けません。
2017/02/19 玄能鍛冶を目指してから浩樹銘で販売するまでの間に作った浩樹印玄能は、一部の標本を残し、全て捨てていました。ですが、その損失は取り戻せたと思っています。もしも捨てずに販売していたら、今は玄能鍛冶さえ続けていられなかった筈です。どの程度の品質から売り始めるのかで、その後が決まります。
2017/02/18 始める時点での手本には、初心者でも解り易い完成度の低いものと、初心者では解り難い完成度の高いものが有ります。その選び方次第で、本人が意識するかしないかに拘わらず、掛ける時間や手間の質が大きく違ってきます。高みを目指すなら、自分が理解出来ないくらいの完成度の高いものを選ぶべきです。
2017/02/17 新人さんが毎日楽しそうに仕事をしています。放って置かれた上に、全く怒られないので、調子に乗っているのでしょうか?そうではないでしょう。楽しくやるので上達も早いし、失敗も少ないので、放って置いて大丈夫だし、私は怒らなくて済んでいます。だから、仕事は楽しくやらなくてはいけないのです。
2017/02/16 上手く成るか成れないかは、どの時点で決まるのでしょうか?人は上達と共に、物の見方や考え方が変化していくので、自分の考える「上手い」という定義も変化していきます。その定義を更新し続ける人が上手く成るのだと思いますが、上手く成れない人はその定義すらしていないので、答えは最初からです。
2017/02/15 憧れの人に追い付きたいと、その言動や製作物を真似てみても、まるで追い付けません。言動や製作物などは、見る側の能力次第で、どんな解釈もできてしまいますから、真似る側がお粗末ならば、お粗末な似た物にしか成りません。憧れの人の目指しているものを理解出来て初めて、近づく準備が整うのです。
2017/02/14 師匠と同じ言葉を使い始めたら、其れまでは点でしか見えていなかった物が、面で見え始め、次第に立体で見え始め、終いにはその中身までもが透けて見え始めました。目だけで見ていたものを感覚で見られる様になり、情報量が格段に増えたということです。言葉を変えただけで、視界は大きく広がりました。
2017/02/13 師匠に教えを受け始めて直ぐに、自分の使っている言葉が玄能造りに向いていない事に気付きました。教科書で覚えた人間の五感で確認しようの無い画像や数値化されたものに、言葉が支配されていたのです。そこで、もっと感覚を大切にする言葉を使うように改め、ようやく師匠との会話が円滑に成りました。
2017/02/12 うっかりしていると、身近なつまらないものと競争を始めてしまいます。その相手の言動に無意識に反応して、次第に自分を見失っていきます。ですが、遥かに高い目標を設定できたなら、身近に起きている小さなことに惑わされることも無く、極めて穏やかな気持ちで、主体的に生きていけると思っています。
2017/02/11 「他人の作ったものを見るな。俺の作ったものだって見る必要は無い」と師匠は言いました。他人の真似をせずに、玄能の基本的構造だけを頼りに「自分の型」を作れと言うのです。そのお蔭で誰とも競争すること無く、自分の内面を見つめ続けることで、穏やかな気持ちのまま、修業出来たのかもしれません。
2017/02/10 師匠の下で玄能の勉強を始めた時に、玄能で食っていけるかどうか分からないので、それまでの仕事は止めずに続ける様にと言われました。そこで私は玄能造りに邁進し、それまでの仕事は他人に任せて続けていましたが、その仕事で若手を育成できると気付き、新人さんを受け入れるべく、準備を進めました。
2017/02/09 幸三郎さんから教えを受け始めた時に、程度の低い競争をしている場合ではないと、強く感じました。それでも、周りが気になる事は有りましたが、次第にそれも無くなり、競争を意識しなくなりました。それは何故か?きっと、遥かに高い目標が出来た為に、周りを気にしている暇が無くなったからでしょう。
2017/02/08 35歳で鍛冶屋に成るといった時は、無謀にも程が有ると言われましたが、成ってしまいました。最初に作った玄能は鋼付八角80匁でしたが、全鋼製の玄能ですら出来ていない頃ですから、無謀にも程が有りますが、出来てしまいました。人は最後までやると決めてしまえば、出来てしまうのかもしれません。
2017/02/07 新しい事を始める事は、不安定な状態を作り出す事なので、それ自体が不安を生みます。また、不安定な状態は思考を深め、感性を研ぎ澄ますので、愉快な発見が有る一方、苦悩も同時に現れます。この不安や苦悩が現れる事が分かっていても、不安定な状態を楽しめる人が、自信のある人なのかもしれません。
2017/02/06 子供の頃から他人と志向が大きく違う為に、自分を他人と比べることが無く、何時でも少数派だったので、自分の頭で良く考えて行動する必要が有りました。お蔭で、のびのびと思うままに暮らせて来たと思います。他人と違う事で悩んでいる人もいますが、私は変わっていてとても幸運だったと思っています。
2017/02/05 釣り堀で数釣りの競争をしている人がいますが、彼らは競争しなくては上手く成れないし、楽しくないと言います。私は釣りでも仕事でも競争をしません。相手の言動に影響を受けてペースを崩すのが嫌なのです。師匠の教えでも有りますが、自分のペースさえ掴んでいれば、競争の必要はないと思っています。
2017/02/04 地元では完璧に浮いている私ですが、分かってくれる人が必ずいると信じ、頭の中にある漠然とした考えを書き出すことで整理し、それをSNSで世に問うてみた訳です。お蔭で私と似た考えを持つ人は、全国規模なら結構いる事が分かり、安心すると共に、自分も意外と普通だと気付き、がっかりもしました。
2017/02/03 仕事は楽しまなきゃと言うと、楽しいわけがないと言われます。同じ結果を出すにも、色々な方法が有るので、楽しい方法を見つければ良いだけです。楽しけりゃ良い考えも浮かぶし、ストレスも溜らないはずなのに、何故楽しまないのでしょうか?きっと、言われた通りにやっていた方が、楽だからでしょう。
2017/02/02 アメリカの混乱には、一番でないと満足できない苦悩が見えます。戦後の日本は、どんな分野で一番になっても、総合力ではアメリカに負けていたので、一番で居続ける重圧は、それ程感じてこなかった気がします。一番になっても、それを強く主張できなかった日本の立場は、結構お気楽なのかもしれません。
2017/02/01 相手が勝っていると思える程度に、少しだけ自分が負けてやればいいのです。相手が得していると思える程度に、少しだけ自分が損してやれば良いのです。世の中は勝敗や損得にこだわる人で溢れているので、その点を考慮して相手を気分よくさせることが出来れば、自分のやりたいように出来る様になります。
2017/01/31 若者と仕事をしていると、体力の違いを見せつけられ、老いを痛感しますが、悔しいとは思いません。負けまいと意地を張っていたら、何時までも出来ない仕事が沢山有りますから、それをやれると思うとワクワクするくらいです。年寄りが年寄りらしく振る舞えなくなったら、文化は衰退する気がしています。
2017/01/30 鍛冶屋を始めたのが遅かったせいで、身体が鍛冶屋に成りきらないうちに、年を取ってしまいました。お蔭で、毎日激しい筋肉痛に耐えながら仕事をしていますが、良い事も有ります。出来るだけ身体に負担を掛けない様に、身体の使い方や道具立てを工夫しているので、大きな身体の故障や事故が有りません。
2017/01/29 世の中は競争で満ち溢れていますが、他人を蹴落としたいと思いつつも、良い人でいるのは至難の業です。競争しながら優しい気持ちを維持するなど、難しすぎて、私には出来ませんでした。そこで発想を転換して、競争をしない生き方を選びました。他人がやらないか、出来ない事をすることに決めたのです。
2017/01/28 本物の情報に辿り着くのは容易ではありません。マスコミやネットからでは手に入らないので、あらゆる人脈を駆使しなくてはいけませんが、懸命に努力していれば、誰かが助け船を出してくれるものです。但し、必ず値踏みされているので、良い情報が欲しいなら、それに相応しい自分であることが肝心です。
2017/01/27 オンリーワンを目指し個性的な事を始めても、最初は似た様なものと比べられてしまいます。ですが諦めずに続けていると、商品が洗練されると共に独自性が輝き出し、次第に認められ始めます。ですからこの様な人は、周りから見たら競争に勝ち残った様に見えても、実は最初から競争などしていない訳です。
2017/01/26 「情けは他人の為ならず」と言うように、他人の為ではなくて自分の為と思えれば、情けも掛けることは出来ます。ですが、もしも相手の為だけを思い、情けを掛けることが出来たなら、本当に素敵だと思います。きっと、子供の持つ優しさと大人の持つ優しさの違いは、そんなところに有るのかもしれません。
2017/01/25 多くの仕事で、以前ならば量的な効率が最優先されましたが、現在では量ではなくて、更なる高品質が求められています。高品質の実現には、広く深い知識と時間と労力が掛かり、それは周りの協力なしでは成し得ませんから、お世話になっている周りの人に親切にして、可愛がられるようにしたいと思います。
2017/01/24 群れから飛び出し、自分の頭で考え行動し始めると、間違いなく周りから浮いてしまいます。その不安から、つい群れに戻りたくなりますが、その宙ぶらりんの状態こそが、より思考を深めると共に、忍耐力を鍛え上げてくれるので、周りに迎合する必要もなくなり、より自分の考えで行動出来る様になります。
2017/01/23 心地良い状態というのは、得られている心地良さを、本人が認めた上で享受できている状態だと思います。ですから、たとえ心地良い状態に置かれても、それを本人が認めない限りは、決して心地良くは成れません。そして周りの人も、その状態を心地良いと認めてくれたなら、本人はもっと心地良く成れます。
2017/01/22 自信が無い様に見える人は、本当に自信が無いのでしょうが、見るからに自信満々な人も、却って自信が無い様に見えてしまいます。きっと本当に自信がある人は、あまりにも普通に見えるので、自信が有るとか無いとかを周囲に考えさせることがなく、本人もその自覚さえ無いのでしょう。自信ありませんが。
2017/01/21 周囲は今のままの貴方では先が無いと脅し、足りないものを指摘してくれます。ですが、鵜呑みにして変なものを足してしまうと、元々持っていた長所まで霞んでしまいます。長所を補強する為に足すのならまだ良いのですが、そうでないなら、足すのではなく、磨き上げる事の方が、ずっと大切な気がします。
2017/01/20 怒っている人を見ると、なぜ怒っているのか不思議に思います。現状の不満を自ら解決出来るなら、早速そうすればいいし、他人にお願いすれば済むことなら、丁寧にお願いすればいいだけです。自分でも他人でも解決出来ないなら、考えなければいいのです。怒って解決出来た様に見えても、恨みは残ります。
2017/01/19 自信が無いからと言って、直ぐに便利な道具に飛びつくのは禁物です。先ずは自分の感覚をとことん信じて、最善を尽くす事が肝心です。すると、いつの間にか出来る様になっており、便利な道具は必要なくなります。そして便利な道具の欠点も解ってくるので、使うのであれば、それからでも遅くありません。
2017/01/18 よく知らないから始められたと言う成功者の発言は、大した意味が無いと思います。多くの人は知らずに始めても、その難しさに驚いたり、面白さに気付けなかったりして、止めることが多いものです。そもそも成功する人は、始めてからその本当の奥深さと面白さに気付き、のめり込んでいく人だと思います。
2017/01/17 就職しても、思っていた仕事と違うとか、人間関係でつまずくとかして辞める人が多いですが、それでは雇う側も雇われる側も不幸です。ですから私は、企業のビジョンやミッション、そして私の考えについてネットで発信し続け、それを見て私を好きになってくれる人にだけ、来てもらいたいと思ったのです。
2017/01/16 高度な技術の習得を目指すなら、初心者だからと簡単なやり方を教えるのではなく、最初から正当なやり方を教える必要が有ります。何故なら、一度簡単に出来てしまうと、そのやり方に依存してしまい、高度な技術に挑戦しようとしません。もしもそれで挫けてしまうなら、そもそも向いていないのでしょう。
2017/01/15 潰した親指の爪が勝手に生えてきたのを見て、煩わしい雑事も自動的に始末出来たら良いのにと思いました。ですが、爪も私が意識しないだけで、身体は一生懸命に直そうとしている訳です。同様に、周りが自動的に動いてくれさえすれば、楽に生きられそうなので、もっと好かれる努力をしたいと思いました。
2017/01/14 今、何のために、何を、どの様にしているかを鮮明に意識し、それを持続していると、見えない筈のものが見えてきます。焼入れなら、温度の上げ下げにより金属組織が変化していく様子が、目で見る様に意識できます。ですが、それで仕事が上手く出来るとは限らず、上達の準備が出来たという程度なのです。
2017/01/13 他人のおもちゃを欲しがる子供は叱られますが、他人が受け取る筈の利益を横取りする大人は、優秀だと褒められます。一寸前なら、商道徳に反すると白い目で見られていた事でも、弱肉強食の今ならまかり通ります。此のまま進むと、他人のおもちゃを横取りする子供が褒められる時代が来るかもしれません。
2017/01/12 自分の才能が分からないなら、好き嫌いせずに、色々と取り組んでみる事も大切です。やってみると、続けられそうな事とそうでない事が分かるので、苦も無く続けられる事に情熱を注ぎましょう。何故ならば、継続は力なりと言いますが、続けられそうもない事を我慢してやっても、結局は続かないからです。
2017/01/11 良い玄能を作りたいのは、自分の存在を他人に認めてもらう為の自己表現に過ぎませんから、成人式で暴れる馬鹿者と大差ありません。ですが、最初から自分が目立とうとするよりも、先に他人の役に立ち、そのお礼に自分も目立たせてもらう方が、より注目を浴びる事に気付ければ、馬鹿も死なずに治ります。
2017/01/10 他人に負けて悔しがらないのは意気地なしだと言われますが、本当でしょうか。そもそも人には得手不得手が有り、殆どの事で負けてしまうのは当然ですから、その都度悔しがっていたら、何も出来なくなります。大切なのは、何に負けたくないのかをしっかりと認識して、それに集中している事だと思います。
2017/01/09 手におえないモンスターは狸かイタチだと思って生きてきました。どんなに騙されようが迷惑を掛けられようが、狸かイタチだと思えば諦めも付きます。それでも若い頃は激高する事も有りましたが、年を取りそれも少なくなりました。訓練は必要ですが、「狸かイタチメソッド」は充分な効果を期待できます。
2017/01/08 釣りに出かけた際に、車で狸を轢きそうになりました。奴が道路を横断し始めたので減速しましたが、もたもたして一向に渡り切りません。なんて鈍間なのだろうと思いましたが、それが本来の動物の姿なので、気を付けるのが私の務めです。同時に、他人に対してもそんな風に思えたら、素敵だと思いました。
2017/01/07 同じ様に見える変化でも、改良による場合と、改悪による場合と、単にぶれている場合が有ります。改良は良いとして、改悪でも熟慮の上で有れば、そこから多くを学べるはずです。ですが変化の殆どは、何も考えてないが故の単なるブレの場合が多く、本人は変化している事にすら気付いていない気がします。
2017/01/06 若い頃に最高だと思っていた事など、今になれば高が知れていたと解ります。今自分が最高だと思っている事でも、同様に高が知れているのかもしれません。ですが、何時からそんな風に思える様になったのでしょうか?きっと、年を取ったからでしょうが、年取らないと気付けないことは、沢山有りますよね。
2017/01/05 鍛冶仕事で正解を見つける場合は、多くの条件の中で1つだけ変更して様子をみます。この時に、その他の条件は固定する必要が有りますが、訓練が足りないと、それまで変化してしまい、自分が今何をやっているのか解らなくなります。これは基本中の基本ですが、ここに辿り着ける人はとても少ないのです。
2017/01/04 鍛冶仕事など既に掘り下げることが無いと、多くの人が言います。ですが、私には未だ出来る事が沢山有り、生涯をかけても、やり尽くせないとすら思っています。きっと、お金の為に嫌々やっていては、決して気付けないのでしょう。自分の足元を掘り下げていけば、汲めども尽きぬ泉が湧き出るという事に。
2017/01/03 腕を磨いて良い品物を作りたいと言うと、良い品物ほど儲からないから止めておけと言われます。確かに良いものを作ろうとすれば、手間と時間ばかり掛かり、割が合わない事も有ります。ですが、過去の名品の多くはそうやって出来てきました。何でもお金に換算していたら、文化は滅びてしまう気がします。
2017/01/02 赤ちゃんは主体的なのに、躾によって反応的な子供にさせられます。社会人になると主体的な行動を求められますが、一度でも反応的に躾けられた人の主体性など、所詮は他人との比較上のものでしかありません。ならば、比較的でないものを手にすれば、主体的になれるのか?はい、私はそう信じてきました。
2017/01/01 競技選手が気合を入れたり、はやる気持ちを鎮めたりする姿をよく見ます。同様に、鍛冶仕事に臨む際にも、心身の状態を整える必要が有りますが、その必要もなくなり、淡々と出来る様になって初めて、良い仕事が出来る準備が整ったと言えるのでしょう。ならば、今後は枯れた職人を目指したいと思います。
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玄能日記 私のどうでもいい日記です。
お暇な方だけどうぞ。(笑)